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北陸工業新聞社
2022/10/05

【新潟】植木組で先行土木工事/長岡にメタン生成試験設備計画/INPEX

 INPEX(東京都港区赤坂5丁目3番1号 上田隆之代表取締役社長)は、東日本鉱業所長岡鉱場・越路原プラント近接地においてメタネーション試験設備の整備を計画している。このほど、植木組の施工で先行土木工事に着手した。
 工事概要は南側仮設道路造成工、南側交差点整備工、南側道路拡幅工、林地伐採・搬出・処分工、排水管路整備工など各一式。工期は2024年2月29日まで。
 場所は同鉱場朝日原基地北側の来迎寺字芝原甲467番ほか。同試験設備整備における造成面積は約1万1497・47平方メートルで、主な内訳は予定地での場内道路2998・00平方メートル、事業用地6706・88平方メートル、緩衝帯1932・74平方メートルなど。また、周辺での新設市道1079・80平方メートルおよび越路375号線1066平方メートルなどの整備も含んでいる。他方、設備については、事務管理棟(S造3階建て延べ568・26平方メートル)に加え、窒素発生装置室、スチーム発電機室、守衛室など5施設を建設するとともに、機器保護のためS造の上屋を8枚設置するとしている。
 同計画は、触媒を介してCO2と水素を反応させ、都市ガスの主成分であるメタンを生成する「メタネーション技術」の開発、実用化を目指す「CO2排出削減・有効利用実用化技術開発事業」に係るもの。新たな試験設備では、長岡鉱場内から回収したCO2を用いて合成メタンを製造する実証実験を24年度後半から25年度にかけて実施する。なお、製造能力は現時点で世界最大級の約400ノルマル立方メートル/時を予定する。将来的には海外で商用規模となる1万ノルマル立方メートル/時での実証事業を行う想定で、さらに、6万ノルマル立方メートル/時規模での商用化も視野に入れる。
 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業。

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