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日刊建設タイムズ社
2022/10/06

【千葉】七浦漁港で施設整備/道の駅改修と加工場改築/南房総市、東安房漁協

 南房総市と東安房漁業協同組合は、七浦漁港における施設整備を計画している。市は道の駅「ちくら潮風王国」の大規模改修について、早ければ2023年度に実施設計を指名競争入札で委託。工事については最短で24年度、建築・電気設備・機械設備・外構に分けて事後審査型制限付き一般競争入札で発注し、2か年で完成させる。また、東安房漁業協同組合は既存加工場跡地などに、S造2階建て、延べ床面積1208uの加工場を建設する。23年度早期に一般競争入札で工事発注し、24年2月末までの完成を目指す。設計については、朝日設計が年度内に取りまとめる。
 ちくら潮風王国は、千田1051に所在。建物は、RC造平屋一部2階建て、延べ床面積1628・78u、1997年5月の建築。
 大規模改修の内容については、2019年度に策定した「道の駅再生基本計画(ハード計画)」で▽利用者視点を重視した駐車場の再配置▽海辺の芝生公園の機能強化▽移設可能な大規模テラスの設置▽事務所の拡張と情報発信スペースの移転▽開放的で明るい売り場空間の創造――としていたが、新型コロナウイルス感染症による影響を踏まえ、設計段階で精査する。
 
既存解体工発注/早ければ年度内
 
 東安房漁協が整備する加工場は、ひじき加工設備として釜2t×4基と840kg/hのベルト式乾燥機×2基を備える。
 千倉町千田1052―7にあるS造2階建ての既存加工場の解体工事については、早ければ年度内に一般競争入札で発注し、23年5月以降に着工、2〜3か月程度で終える見込み。
 東安房漁業協同組合は、およそ10年前に5つの組合が合併して設立。5組合のうち、房州ちくら漁業協同組合と白浜町漁業協同組合が保有していた水産物加工場が老朽化していることから、集約化および建て替えを行うとともに機能強化を図る。
 両施設の整備に関連して、市は5日、「七浦漁港および大川漁港施設用地等変更利用計画策定業務」の事後審査型制限付き一般競争入札を公告した。12日までの入札参加申請書提出期間、19日と20日の入札書提出期間などを経て、21日に開札する。委託場所は千倉町千田ほか。委託期間は23年3月20日まで。
 両施設の整備を行う七浦漁港のほか、漁港関係国庫補助事業等により整備された七浦漁港の漁港施設用地と土地交換を行うため、大川漁港についても漁港施設用地等変更利用計画をまとめる。年度内に計画を策定した後、早期に水産庁の認可を受けたい考え。
 なお、七浦漁港の漁港施設用地等利用計画書は10年度、大川漁港の漁港施設用地等利用計画書は06年度に策定された。k_times_comをフォローしましょう
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