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建設経済新聞社
2022/10/05

【京都】国道175号沿いの国有地 舞鶴市への譲与「適当」 旧軍港市国有財産処理審が答申

 近畿財務局京都財務事務所舞鶴出張所は3日、第43回旧軍港市国有財産処理審議会の結果を発表した。
 東京都港区で開催された旧軍港市国有財産処理審では、近畿財務局長からの「舞鶴市に所在する土地を舞鶴市に対し、消防署及び消防訓練場敷地として譲与すること」を諮問。「譲与することを適当と認める」とする答申がなされた。
 対象の国有地は舞鶴市字西小字西町108−1ほか2筆(昭和20年12月1日付で旧海軍省から引き受けた舞鶴鎮守府築港材料置場跡地等)の土地で面積は6379・25u。利用計画は「消防署及び消防訓練場敷地」。処理区分は譲与、契約方式は随意契約。用途指定期間は10年。
 当該地は、JR舞鶴線の西舞鶴駅の北西約1・2qに位置。国道175号沿いで、京都地方法務局舞鶴支局と舞鶴公共職業安定所(ハローワーク舞鶴)に挟まれた2つの土地。用途地域は準工業地域(建ぺい率60%、容積率200%)。

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取得の国有地6379uに
西消防署を中出張所と統合移転
舞鶴市


 舞鶴市は、西消防署と中出張所を統合し、新たな防災拠点となる新・西消防署として移転新築を計画。移転予定地は国からの譲与によって取得する国有地。
 同市は、令和4年度当初予算に西消防署整備事業費1億1700万円を確保。庁舎移転に向け実施設計に着手する。また今回の整備において、再エネの導入により、環境負荷の軽減、分散型エネルギー供給拠点の形成、エネルギーの自給自足による防災体制の強化を検討しており、その実現可能性調査も行う。
 ZEB化を図るにあたり、同市はこのほど、最適な再エネ設備の実現可能性調査等を行う西消防庁舎再生可能エネルギー導入調査設計を指名競争入札で4月に開札し、梓設計関西支社(大阪市北区)に決めた。設計工期は令和5年2月28日まで。
 令和4年度は調査・設計を進め、5年度から建設工事に着工し、6年度も継続して工事を進め、7年度の完成を予定。工事費(新庁舎・外構工事)は13億3000万円(税込)、工期は18ヵ月(令和5〜6年度)を見込む。
 旧軍港市国有財産処理審で明らかになった国有地の利用計画図によると、国道175号沿いの東側土地に庁舎棟(RC造2階建)、来庁者用駐車場、西側土地に消防ポンプ操法訓練場兼ヘリポート、倉庫棟(RC造2階建)、職員用駐車場を配置する予定。