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建通新聞社(中部)
2022/10/18

【三重】県 入学定員300〜600人 県立大学設置検討

 三重県戦略企画部は、人口減少対策の一つとして県立大学の設置を検討しており、その是非を議論するために具体的な大学像を設定した。学部は、工学部、商学・経営学・経済学部、情報学部、教養学(リベラルアーツ学)部の中から選び、入学定員を300〜600人とした。立地は北勢・中勢・南勢志摩・伊賀地域。この大学像を基に県内事業者約4000社を対象にアンケートを実施する。期間は10月中旬から11月上旬。
 設置する学部は、2040年に県内の産業に就業する大学卒業者を推計し、就業者2万人以上が見込める上位5産業を対象とした学部、今後求められる産業や人、大幅な伸びが期待できる学部といった観点から関係する学部を選んだ。国が医学部と歯学部の新たな設置を認めていないことや、今後、薬学部の新設を認めない方針であることから外し、既存の看護大学があることから、看護学部・保健学部を、県内大学の状況を考慮して教育学部を除外した。
 入学定員は、全国の公立大学の規模を参考に平均値342人、中央値240人を算出。これに18歳の転出超過数(年658人)を考慮して割り出した。立地については、大学立地の標準的な人口規模をはじめ、通学時間(1時間30分以内)、下宿の貸与可能戸数などから検討した。
 アンケートでは、各社の採用実績や求める人材の能力、大学との連携、想定する大学像からの採用希望、立地を調査項目として行っている。
 調査結果を基に、県立大学からの採用希望者数などを推計し、将来の県内人口への影響を算定する。

提供:建通新聞社