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　新潟県地中熱利用研究会（会長・池野正志興和代表取締役）は２６日、「再生可能エネルギー地中熱セミナーｉｎ新潟市」を新潟市中央区の朱鷺メッセで開いた。
　産・学・官連携により、地中熱の利用技術向上と普及促進に向けた活動を広く展開する同研究会の設立１０周年記念事業として実施したもの。約３００人が参加した。
　冒頭、あいさつに立った池野会長は、同研究会の１０年間におよぶ活動に協力してくれた人びとに感謝の言葉を述べるとともに、「地中熱は国や県が目指す脱炭素社会に大いに貢献するものだ」とし、「温暖化対策に活用されること、画期的なイノベーションが生まれることを願っている」と期待感を示した。
　基調講演では、石油天然ガス・金属鉱物資源機構（ＪＯＧＭＥＣ）特命参与で地中熱利用促進協会副理事長の安川香澄氏が「海外での地中熱利用状況と我が国での普及促進について」と題し、世界での地中熱の利用例や国内における普及状況などについて分かりやすく解説した。
　このほか、２０１２年の研究会設立から今日までの１０年間のあゆみ、風力発電推進など県の再生可能エネルギー施策、エネルギーの地産地消など新潟市のゼロカーボンシティ実現に向けた取り組みの紹介、ローカルエネルギー利用による環境調和型ハウス栽培環境の創出、省エネルギーの今とこれからについて講演が行われた。