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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/11/01

【群馬】前橋市の議会棟解体工事、年明け公告へ

前橋市は既存議会棟の解体工事の契約について、3月議会での上程を目指して発注準備を進めている。解体工事は、新しい議会棟を役場庁舎に接続する工事と一括して、年明け早々にも条件付き一般競争入札で公告する。9月補正予算では同工事費7億5000万円を確保している。予算額や議会棟の規模から、JV編成による案件となりそう。2024年度に構内駐車場の整備工事を行い、建て替え事業は完了する。
年度当初は、既存議会棟の解体工事と新しい議会棟を役場庁舎に接続する工事を別案件として扱う考えだったが、方針を転換。両工事を一括で発注することで、工期短縮と費用縮減を図る。
9月補正予算では、当初予算で計上した工事費3億840万円を減額した上で、債務負担行為の限度額などを再設定した。23〜24年度を期間とし、限度額7億5000万円としている。
23年1月にも条件付き一般競争入札を公告する方針で調整を進めている。2月中に仮契約を結び、3月議会で契約案件を諮る。近年、5階建ての建物の解体工事を発注した実績はないが、既存議会棟の規模や、連絡通路を一括とすること、予算額などを考慮するとJV編成による案件となることが見込まれる。
既存議会棟の解体は23年4月に着手、同年11月の完了を目指す。接続工事は23年6〜11月に鉄骨などの工場製作を行い、24年11月に竣工するながれとなっている。
接続工事は、本庁舎3階の連絡通路をL字型に改修し、新議会棟の4階に接続する。接続通路はS造2階建ての構造、床面積66・78uとなる。建物軒高は約15m。設計は福島建築設計事務所(前橋市)がまとめた。
新議会棟の建設工事は、いずれも市内業者の佐田建設・立見建設・宮下工業・池下工業JVが本体工事を施工。新棟はPCaPC造7階建て、延べ床面積7420・95uの規模。
既存の議会棟はRC造地下1階、地上5階建て、延べ床面積3807u。建物内部にはアスベストの含有が確認されており、対策しつつ解体する。
解体完了後、24年度下半期に跡地で駐車場整備工事を実施。25年度中に仕上げ、議会棟の建て替えは完了となる。