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建通新聞社(中部)
2022/11/07

【三重】朝日町 パブコメ結果公表 新庁舎建設基本構想案で

 朝日町は、新庁舎建設基本構想案に対するパブリックコメント結果を公表した。6カ所の建設候補地から「町体育館および周辺エリア」「町民スポーツ施設周辺エリア」の2カ所に絞り込んで検討することに対しては、町の中心部から離れた場所に建設する場合は支所の設置を求める意見や、延べ床面積の目安としている4882平方bについては効率化を図るための面積算定を要望する意見などが寄せられた。
 基本構想案では、比較的高台にあり浸水などの影響が少ないエリアの2カ所を候補地として検討を進める。町体育館および周辺エリアは、主要道路に隣接した町の中心部であることや教育文化施設が隣接しており、町民スポーツ施設周辺エリアは、候補地が全て町有地であり用地取得が不要な点などが評価された。
 将来的な職員数や議員数を基に想定した施設規模は、延べ床面積が4882平方b、駐車場が248台分(敷地面積5870平方b)。建物を3階建てと想定した場合の建築面積は約1630平方b。駐車場の敷地面積と合わせて7500平方bの面積を必要とした。整備費用は近年の庁舎建設単価を参考に鉄筋コンクリート造の高騰を見据え1平方b当たり54万円と仮定し、約26億円を見込んでいる。
 今後、基本計画を策定して建設地の決定、用地取得を進める。基本設計に1カ年、実施設計に1カ年、建設工事に2カ年を計画し、基本計画策定から完成までの事業スケジュールは6年間を想定している。事業手法は、従来の設計・施工分離発注方式に加え、DB(設計・施工一括発注)方式、PFIのBTO(設計・施工・維持管理一括発注)方式などを含めて検討する。
 現庁舎は1964年に建設され、外壁や各建築設備の老朽化や事務・窓口スペースの不足、高潮想定区域内に位置しているなどの課題を抱えていた。現庁舎の規模は鉄筋コンクリート造2階建て2035平方b。敷地面積は2400平方b。所在地は小向893。

提供:建通新聞社