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建通新聞社
2022/11/09

【大阪】大阪グランドデザイン案 年内にも策定

 大阪府、大阪市、堺市は11月2日、第3回新しいまちづくりのグランドデザイン推進本部会議を開き、大阪のまちづくりグランドデザイン案について議論した。11月中旬にパブリックコメントを募集し、年内にも策定する予定だ。
 吉村洋文大阪府知事は「うめきた2期やなんば駅前、森之宮キャンパス、中之島未来医療国際拠点など、大阪の都心部で先進的なまちづくりが進んでいる。グランドデザインは、都心部や府内各地のポテンシャルを生かしたまちづくりを具体的に落とし込む“羅針盤”になる。これからは民間にも参加してもらい、活発な議論が進むことを期待する」とあいさつした。
 グランドデザインは「未来社会を支え、新たな価値を創造し続ける、人中心のまちづくり」を基本目標に、イノベーティブな大阪、ウェルビーイングな大阪、サスティナブルな大阪を目指す。
 まちづくりの戦略と取り組みの方向性のうち、「成長・発展をけん引する拠点エリアを形成」では、都心部やベイエリアで国際競争力を備えた拠点形成、都心部周辺・郊外部で多様な働き方・暮らし方を選択できるまちの実現を目指す。
 「大阪ならではの魅力を生かし、暮らしやすさNo.1都市を実現」では、駅周辺での拠点形成と魅力ある生活圏の創造、「海・川・山や多様な地域資源を生かし、地域を活性化」では、河川空間を生かした魅力あるまちづくり、大阪広域ベイエリアのまちづくりに取り組む。
 この他、交通インフラと連携したまちづくり、自転車やエアモビリティを使ったまちづくり、防災・減災の視点に立った土地利用誘導などに取り組む。
 推進体制については、大阪府、大阪市、堺市がグランドデザイン推進本部となり、民間団体、市町村、国、経済団体と連携して進める。
 25年春までの短期、30年ごろまでの中期、40〜50年ごろまでの長期の取り組みを示したロードマップによると、25年春までに淀川河川敷十三エリア魅力向上、堺旧港など魅力あるエリア形成に向けた交流空間創出、箕面船場阪大前駅周辺まちづくり、メトロ中央線延伸、30年ごろまでに千里中央地区再整備、万博記念公園駅前アリーナ整備、新名神高速道路整備、夢洲北ルート整備などを計画している。