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建通新聞社四国
2022/11/10

【香川】県 五名ダム概略設計 ニュージェックを特定

 香川県は、湊川総合開発事業で進める五名ダム再開発に向けた本体概略設計業務の設計者を選ぶ簡易公募型プロポーサルで、ニュージェック四国支店(高松市)を特定した。
 東かがわ市五名にある現在の五名ダムから下流約700b(同市入野山地内)に新たに重力式ダムを建設する。
 同設計では、2017年11月に香川県広域水道企業団が設置されたことでダム建設の当初の目的の一つに挙げていた東かがわ市への水道用水補給計画がなくなったことを受け、ダム利水容量を見直す。これに伴い、堤長や堤高、貯水量などや洪水吐けの最適位置・形状を確定する。04年の台風23号豪雨を踏まえ湊川水系の治水計画を変更後、15年8月のダム検証に関わる検討報告書で堤高55・4b、総貯水容量を約645万立方bに見直しているが、さらに変更する可能性がある。
 同事業関連では22年度、付け替え国道や付け替え林道の建設に伴う測量設計、ダム本体等箇所の地質調査などを委託している。23年度以降に付け替え国道などの建設に伴う用地測量を委託する。さらに、ダム本体の概略設計を完了後、本体工に関わる土木や環境、設備などの詳細設計を順次委託していく。
 ダム軸選定、環境調査などもニュージェック四国支店(高松市)が担当している。
 事業の主な目的として、50年に1回程度の降雨で発生する洪水を治水基準点である寺前橋(河口から2・5`)で毎秒790立方bの基本高水とし、ピーク流量を同160立方bの洪水調節することで洪水被害の防止または低減を図る。さらに、笠屋橋(利水基準点)での流量調節を図ることを挙げている。
提供:建通新聞社