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北陸工業新聞社
2022/11/15

【石川】豪雨被害踏まえた対策強化を/馳知事と自民国会議員が懇談会/妙成寺の国宝化など

 馳浩知事と県関係自民党国会議員との県政懇談会が14日、金沢東急ホテルで開かれた。
 懇談会には、公務により都合がつかない岡田直樹内閣府特命担当相を除いた、西田昭二国土交通大臣政務官、佐々木紀、小森卓郎の衆議院議員、宮本周司参院議員のほか、自民党県連幹部らが出席。馳知事は物価高騰対策や8月豪雨を踏まえた防災対策などを盛り込んだ『2023年度国家予算編成に係る県重点事業・政策提案』への理解を求めた。
 県の重点事業関係では新たに最重点事業に令和4年8月豪雨を踏まえた防災対策として▽流域治水対策への支援▽被災者支援▽国土強靭化予算の確保―が追加されており、国会議員、県側がそれぞれの立場で引き続き努力する姿勢を示した。
 意見交換で佐々木氏は、現在地(金沢市)での建て替え構想が進む県西部緑地公園内の県立野球場及び産業展示館の建設地について、24年春の北陸新幹線県内全線開業などにより交通アクセスが向上する南加賀エリアに見直すよう提案。これに対して馳知事は、野球関係者や県鉄工機電協会といった施設利用団体の意見を聞きながらPFIを含めて23年度末に基本構想をまとめる予定であるとした。
 西田国交政務官は、羽咋市の妙成寺の国宝化や千里浜海岸侵食対策について質問。馳知事は妙成寺の国宝化にあたり、文化庁が投げかけた建造物のうちどれが国宝にふさわしいか、などの課題について担当者に何をすべきか指示するとしたほか、千里浜海岸ではこれまでの土砂投入や人工リーフ2基目の完成により海岸線に回復傾向が見られることを説明した。
 小森氏は、県内大学発ベンチャーへの支援強化などを、宮本氏はDXをはじめとするデジタル人材育成を加速するためのロードマップ作成などを求めていた。

hokuriku