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北陸工業新聞社
2022/11/16

【石川】共同事業体の計画認定/萬松園公園整備でパークPFI/加賀市

 加賀市は、「(仮称)萬松園公園整備事業」について、公募設置等予定者となった萬松園ネットワーク共同事業体の計画を認定した。今後、設計協議を進めていく。
 山代温泉3区外2町地内にある里山「萬松園」の敷地面積は3・72ヘクタール。整備イメージによると体験学習施設、もりのテラスなどを備える「あいうえお学舎」を建設するほか、空中回廊を含む展望ルート「あいうえお回廊」を配す。芝生広場やアスレチック、ドッグラン、親水空間、カフェ、駐車場なども整備する予定。2026年4月までの供用を目指す。市が負担する費用の上限額は8億1350万円(消費税など含む)を設定した。
 同共同事業体には、公募設置管理制度(パークPFI)として、特定公園施設の設計・施工・管理運営を行ってもらう。代表企業を日樽建設工業とする同団体は駒谷造園、豊田建築設計室、花屋、特定非営利活動法人萬松園ネットワークで構成する。
 萬松園緑地周辺には、薬王院温泉寺や総湯、展望台「萬松園さざえ堂」、芸術家・北大路魯山人の寓居跡「いろは草庵」、林道「あいうえおの小経」などが立地している。これらの観光施設などの駐車場として萬松園緑地の一部が利用されているが、緑地全体の有効活用を望む声も地元から聞かれていた。
 このような状況に加え、24年春の北陸新幹線加賀開業に伴う観光需要の増加も見込んでいる。豊かな自然や温泉街に隣接する萬松園の立地特性を生かすため、市は山代温泉エリアの回遊性を高める拠点公園を整備し、観光振興や地域の活性化につなげる構えだ。

hokuriku