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新建新聞社
2022/11/18

【長野】松本市 学校給食センターの再整備基本方針案

最適プランは3センター・4ライン方式
2施設を新設、東部は大規模改修
 松本市は11月15日、市議会経済文教委員協議会を開き、学校給食センター再整備基本方針(案)を示した。質の高い給食提供やコスト、計画期間などの面から「高機能中規模センターによる3センター・4ライン調理方式」が最適プランとの考えを提示。同協議会は了承した。
 高機能中規模センターによる3センター方式は、最大6000食の調理機能を持つセンターを2施設建設し、現在の東部学校給食センターを6000食規模に大規模改修する計画。保護者や学校関係者などから「給食の質を維持してもらいたい」との意見が多数寄せられたことを踏まえ、調理方式を1500食4ラインとし質の高い給食提供を実現するほか、パススルー方式のスチームコンベクションオーブン等の高機能調理器を導入し効率的な調理を行う。
 4ライン化を図るため、建設工事費は当初提示していた56億8000万円から4億4000万円増となる61億2000万円(2センター)を見込んだ。
 スケジュールは、基本計画および用地取得が23年度。新センター(1施設目)の設計および工事が24〜27年度。同2施設目の用地取得が26〜27年度、設計および工事が27〜30年度。東部学校給食センターの大規模改修が30〜31年度―を予定。1施設目の新センターの完成後、波田学校給食センターと梓川学校給食センターは廃止する。
 松本市では、市民説明会等で要望があった自校給食と給食センター併用による給食提供についても検討を行ったが、40校のうち、建設可能と評価できたのは9校。残りの31校はグラウンド等の教育施設への影響や配置などにより建設が難しく、コストや期間などの課題も多いため、実現性が低いと判断した。
 今後は、建設用地の選定を早急に進める。用地選定後に、基本方針に基づく基本計画を策定し、設計に着手する。

提供:新建新聞社