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建通新聞社(神奈川)
2022/11/30

【神奈川】横浜花博 2027年開催がBIE認定

 横浜市瀬谷区・旭区の旧上瀬谷通信施設で開催予定の2027年国際園芸博覧会(花博)が、11月28日にフランス・パリで開かれた第171回博覧会国際事務局(BIE)総会で、国際条約に基づく国際博覧会に認定された。2027年国際園芸博覧会協会の河村正人事務総長は「セレモニーでBIE旗を受け取り、改めて身が引き締まる思いだ。世界中の皆さまに期待してもらえる博覧会を開催するため、引き続き協会一丸となって準備を進めていく」とコメント。今後については、博覧会の基本計画を発表し、政府と共に各国や国際機関への参加招請活動に取り組むとした。基本計画は年内に策定、会場整備については23年度に設計を進め、24年度に工事に着手する計画だ。
 総会では斉藤鉄夫国土交通相がビデオメッセージを寄せ、「博覧会の開催を通じて、社会経済活動の基盤である植物資源の重要性を共有する。自然環境が持つ多様な機能を暮らしに生かす知恵や文化を再評価し、持続可能な社会の形成に活用する取り組みを世界に向けて発信していく」と花博開催の意義を説明するともに、「主催者の2027年国際園芸博覧会協会や開催地の横浜市、経済界などと連携し、万全の準備を進める」と開催に向けた決意を述べた。
 認定に対して、BIEのディミトリ・ケルケンツェス事務局長は「園芸博覧会は、人と地球が直面する課題へのグリーンな解決手段を支持・紹介する重要な役割を担う。2027年国際園芸博覧会は、世界各国が集うことで、自然が人類や幸福感の創出にとって重要な役割を担っていることを強調するだけでなく、将来世代のために自然を修復、保全、維持する重要性を強調する」とコメントした。

〜都市の未来を感じる〜
 
 花博は、旧上瀬谷通信施設の約100fの土地で、27年3月19日〜9月26日にかけて開催される最上位(A1)の国際園芸博覧会。テーマは「幸せを創る明日の風景」。都市の中の緑を「自然資本」と捉え、来場者にこれからの都市の在り方を感じてもらう空間を目指す。
 整備費は約320億円で、主催者や世界各国、自治体、企業・団体、市民団体などが庭園展示を行う他、博覧会独自のコンペティションを開催する。コンペティションのテーマは現在、検討を進めているところで、24年度以降にエントリーの受付を開始する。 提供:建通新聞社