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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/12/01

【群馬】前橋市が南部大橋で耐震補強設計

前橋市は利根川を跨いで南町と小相木町をつなぐ南部大橋について、耐震補強工事を実施する。左岸側のP1を施工対象に耐震補強設計業務を公告しており、12日に開札する。橋脚の耐震補強設計に加えて、橋全体の支承について長寿命化に向けた検討を実施。また、橋脚部に設置する検査路を設計する。工事の発注は2024年度以降となりそう。設計の結果にもよるが、単年での工事が見込まれる。
市道00−125号線に架かる南部大橋は、利根川を跨いで南町2丁目と小相木町を結ぶ。1978年に完工した3径間連続箱桁橋で、橋長228m、幅員18・8mの規模となっている。
耐震性能の照査を行った結果、左岸側にある張り出し式橋脚・P1で耐震性の不足が判明。このほど橋梁長寿命化対策設計業務(第2号)として、簡易型条件付き一般競争入札を公告した。12日に開札を行い、事後審査を経て落札企業が公表されることとなる。なお、点検業務については技研コンサル(前橋市)が担当した。
設計業務では、P1の補強に向けて工法の検討および設計を実施。P2は対象外となっている。橋脚のほか、橋梁全体の耐震性確保を目的に、各支承条件の変更を検討。必要に応じて、支承構造の変更などの補強設計をまとめる。支承は可動式や固定式など橋全体で12基が備わっている。また、今後の支承部の点検を容易にするために、橋脚部に設置する検査路の設計も実施する。
業務の履行期限は3月30日としているが、作業内容などを考慮すると、年度を跨ぐ可能性が高い。議会の承認を得て、繰越明許を設定する方針。23年度中に同業務が完了、工事発注は24年度以降が見込まれる。現状では単年での工事を想定している。設計の成果を考慮して、発注時期や発注方法など、施工計画を具体化する。