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日刊建設工業新聞
2022/12/05

【鳥取】2園の事業進捗に2.3億円/建築・機械・電気で/境港市

境港市は公立3保育園のリニューアル事業に絡み、なかはま保育園(小篠津町)改修工事の実施設計、わたり保育園(渡町)新築工事の基本設計がおおむね固まったことから、12月議会定例会に工事費など2億3000万円の増額を求めている。補正予算案が議会の承認を得れば、2023年2月の入札を視野に工事と実施設計業務の発注準備に取り掛かり、さらなる事業促進を図る。
 なかはま保育園の改修は、0歳児の保育室整備(45平方b)や調理室の増設(57平方b)に加え、全館で一元管理していた空調を9部屋それぞれに個別化するほか、トイレ改修、太陽光発電設備の設置などを想定。工事請負費として建築9495万円、電気4622万円、機械5737万円の事業費確保を要求しており、予算が成立すれば工事3件の入札を同時期に告示する見通し。併せて工事監理業務も発注予定で、委託料400万円を補正予算案に盛り込んだ。
 わたり保育園の建て替えは、現行の施設で保育を継続しながら新園を建設し、機能移管後に古い園舎を解体する方針。新築工事の実施設計委託料として事業費2668万円を計上した。施設規模は基本計画段階で床面積1000平方bの木造平屋建てを見込むが、現場職員のニーズ次第では事務室・倉庫を2階に移すなど、部分的な計画変更の余地を残すという。なお実施設計の対象は新築工事のみで、既存施設の解体は含まない。
 入札方式・資格要件などは予算成立後に詰め、順調に進めば来年2月ごろの入札になる見通し。両園とも3月から工事・業務に着手し、わたり保育園の実施設計は11月、なかはま保育園の改修は24年3月までの完了を目指す。
 公立保育園リニューアル事業は、子育て世帯からの要望が強い0〜5歳までの一貫保育体制を提供するため、市内3園の施設環境を整備する内容。ほかに中野町のあがりみち保育園も改修対象となっており、来年度以降の着工を予定している。

日刊建設工業新聞