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北陸工業新聞社
2022/12/02

【石川】河川、道路の防災・減災を/馳知事が提案理由説明/県議会定例会

 馳浩知事は、1日開会した県議会12月(2022年度第4回)定例会の所信表明・提案理由説明において、8月の加賀地方を中心とした豪雨災害を踏まえて河川や道路の防災・減災対策を加速する姿勢を強調した。
 この中で知事は、洪水被害が発生した鍋谷川、滓上川について、復旧工事に合わせて国の追加認証を得て被災個所以外の一連区間の改良工事に乗り出すとしたほか、国、県、小松市、能美市らととりまとめた梯川水系緊急治水対策プロジェクトを基にハード・ソフト両面での流域治水の促進に意欲を示した。  
 加えて国の補正予算に盛り込まれた防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策事業費を活用して、動橋川や犀川、今町川などの改修のほか、道路落石、土砂災害対策を促進するとした。
 11月26日に一般県民向けの埋蔵文化財調査現地説明会を開いた金沢城公園二の丸御殿に関して「復元対象となる建物の設計、障壁画の再現に向けた検討など、令和6(24)年度の工事着手を目指して取り組む」とした。
 補正予算案の繰越明許費について「年度を越えての標準工期の設定による良質な施工を担保するとともに年度末・年度始めの端境期において切れ目のない事業展開による公共事業の平準化を図る」と狙いを説明した。
 来春開園予定の木場潟公園東園地で「新たな里山再生モデル公園として年間を通じた体験学習プログラム開発などハード・ソフト両面での準備を進めていく」と述べた。
 北陸新幹線敦賀・大阪間について、来年度当初の着工を関係機関に働き掛けるとした。

hokuriku