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建設経済新聞社
2022/12/08

【京都】図書館基本計画案パブコメ実施 令和7年度から建築工事着手

 舞鶴市は、中央図書館の基本計画案をまとめ、図書館協議会に報告した。パブリックコメントの結果をまとめ、今年度内に計画を確定させる。
 基本計画案によると、中央図書館の役割は▽舞鶴市の図書館サービス網全体の企画・運営・管理・PR等の業務を行う▽調査、課題解決のほか、全市域から中継されるレファランスに応える▽市民交流や市民活動機能を支援するほか、全市の書庫収蔵機能を整える。
 図書分館機能として、地域圏中心地の5ヵ所に分館を置き、中央館と分館をネットワークでつなぎ、各分館から中央館の資料の検索、予約、受取、返却を可能とする。このほか、自動車図書館(BM)によるサービス導入を検討する。
 収蔵資料規模は、開架室に配置する想定資料数を17万冊+α、準開架に集約配置する資料数を10万冊+αとし、目指すべき開架系資料数を30万冊と設定(27万冊+αとし、運用で目標を満足させる)。これ以外に閉架書庫に収蔵できる資料数は20万冊(積層書庫式固定書架・暫時増設可動集密架)とした。
 総床面積は4000u案と設定。内訳は図書館として専用の構成床面積3700u〜、市民交流・多目的フリースペース300u〜。このほか、敷地内の駐車場台数は140台(+バイク置場)、駐輪場台数は140台。
 建設候補地の西舞鶴駅東口側の未利用地(土地開発公社所有地)は、約1万4000u(外堀(水路)より北側約5700u、南側約8300u(候補地))で、用途地域は第二種住居地域(建ぺい率60%(要近隣配慮)、容積率200%)。同候補地への仮配置イメージでは、敷地面積は8300u程度、建築面積は3000u程度、延床4000u程度をそれぞれ想定。階数は2階建一部3階建を想定。
 これまでの他市建設費から試算した結果、総事業費は概算で30億円(税込)と想定。内訳は図書館建築4000u本体工事費22億円、杭工事1500万円、外構造園工事費7000万円、特注家具サイン工事・閉架書庫等スチール書架工事1億7000万円、ICT化対応諸工事4500万円で工事系費用小計が25億円。基本・実施設計1億6000万円、建築工事監理4000万円で設計監理系費用小計が2億円。敷地測量・地盤調査1300万円、敷地北側廻り広場整備費6000万円、BM自動車図書館購入費1100万円、中央館立ち上げ用図書購入費1億6200万円、図書館情報システム整備+備品(購入とリース)2000万円、図書館備品購入費・開館準備経費・既存図書館と分館資料の移転業務費3000万円でその他事業費小計3億円。
 整備スケジュール案によると、測量や地盤調査、設計者選定を経て、令和7年度から建築工事に着手し、8年末の開館を予定。
 なお図書館基本計画策定業務は寺田大塚小林計画同人(横浜市中区)が担当。