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北陸工業新聞社
2022/12/07

【石川】新普通教室棟を整備へ/松陽中、現況の1.6倍に/小松市議会/旧波佐谷小活用は年明けプロポ

 小松市議会12月定例会が6日に開かれ、代表質問が行われた。この中で宮橋勝栄市長は、老朽化が進んでいる松陽中学校について、既存校舎を活用しつつ、普通教室などの主な学習活動の場となる防音校舎棟を新築し、校舎面積が現況の約1・6倍になるとの見通しを示した。灰田昌典議員の質問に答えた。
 同中学校の既存施設規模は、RC造4階建て延べ約4800平方メートル。築後55年以上が経過し、これまでも建て替えの必要性が指摘されてきた。
 宮橋市長は、今年度に国との交渉に必要な基礎資料を作成し、協議を重ねてきたことを報告。その上で「来年5月に実施設計の予算要望を正式に国に提出し、2024年度に実施設計に着手したい」との整備スケジュールを説明した。一方、稚松小学校に関しては「他の施設との複合化なども視野に様々な視点で検討していくための総合調査に着手する」と述べた。
 灰田議員は、松東みどり学園の新校舎完成に伴い、空き校舎となっている旧波佐谷小学校の跡地活用も質問。これに対し、越田幸宏副市長が「民間のノウハウ、資金などを生かしながら有効活用したい」とし、民間提案型プロポーザルの実施へ準備を進めている現状を報告。「特定のテーマを設けず、地元要望を踏まえ、地域活性化に資する事業提案を募集したい」と話し、年明けにも提案募集を開始したい意向を示した。
 ただ、旧波佐谷小学校の跡地活用では、松東みどり学園の市債借入条件で面積の縮小が求められており、土地は市が所有したまま事業者へ貸し付け、建物は無償譲渡を行うとした。
 小松空港に隣接する安宅新地区を建設候補地の1つとする北國銀行のアリーナ構想について、宮橋市長は「11月25日に正式に表明いただいた。本市のにぎわい創出を考える上で民設民営でのアリーナ構想をぜひ進めてほしい」と期待を寄せた。

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