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鹿児島建設新聞
2022/12/08

【鹿児島】新総合体育館/来年度に要求水準書作成/サッカーSは課題多い 県議会一般質問

 中間報告の中で、事業スキームはPFI方式が最適と判断された県が計画しているスポーツ・コンベンションセンター(新総合体育館)の今後のスケジュールが明らかとなった。2023年度は従来型手法の設計仕様書にあたる実施方針や要求水準書等を作成する。県議会で伊藤浩樹議員(自民党、出水市区)の一般質問で前田洋一総合政策部長が答弁。また、鹿児島市が計画しているサッカー等スタジアムで設置箇所が重なるドルフィンポート跡地案については「多くの課題があると考えている」と答えた。
 今年度は、PFI等導入可能性調査事業を実施。中間報告が行われ「PFI方式の導入が最適」と公表。従来型手法と比べ約6.3%(15億3030万円)の削減効果が見込めると明らかにした。23年2月中に、事業化に向けた課題整理等を行い最終報告を取りまとめる。
 23年度以降は同規模施設等の例や基本構想に基づいて要求水準書等を作成。24年度に公募を行い、審査委員会等による審査を経て事業者を選定し契約締結に向けた手続きを実施。その後、設計・建設に4年程度の期間が見込まれ、供用開始は6〜7年後を想定している。
 施設は4階建てで、メインとサブのアリーナ等を一体的に配置。高さは25〜30m程度、延床面積は3万u程度。住吉町15番街区は駐車場として活用。地盤調査では、本港区エリア周辺でこれまで施設整備が行われた箇所と同程度の強度があることが分かっている。
 また、伊藤議員は鹿児島市が計画しているサッカー等スタジアムの問題についても質問。前田部長は「少なくとも、ドルフィンポート跡地での設置案では、景観への影響、ウオーターフロント取り扱い、代替緑地の確保、臨港道路の付け替えなど多くの課題があると考えている」と回答。
 前田部長は、6日の県議会で「3つの候補地を比較するのであれば、県有地の土地購入費を含めて検討する必要があるのではないかと考えている」とも答弁している。


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