トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

滋賀産業新聞
2022/12/09

【滋賀】野洲市 新市民病院の整備

 野洲市は、推進している野洲市民病院整備事業について、近く要求水準書策定業務を発注する考えだ。
 委託期間は約10ヵ月程度を想定。並行して、地質・地盤調査等を行う「準備工」を実施し、来年度末までには、基本・実施設計・工事までを単一業者に一括発注する「基本設計DB方式」で、いよいよ整備担当業者を選定する方針。26年度末開院に向け市民病院整備が本格的に開始されていく見通しだ。
 建設予定地は、同市冨波甲1294番外の野洲市総合体育館東側で、敷地は約1万4600平方b(病院棟部分約7250平方b)。駐車場スペースは700台確保予定。1階には外来診療部門(診察・検査・救急・放射線・透析15床など)、2階は外来診療部門(診察・検査・リハビリ・健診など)、3階には管理部門(医局・更衣・会議)、厨房・食堂・手術室3室・薬剤など、4階から5階部分を病室とし病床数199床設置する考え。建物の延面積は約1万4850平方b。
 概算事業費は約93億6000万円を見込んでいる。内訳は、工事費約76億8000万円、設計監理費4億2000万円、医療機器整備費5億5000万など。しかし、昨今の資材価格の高騰や目まぐるしく変化する社会情勢によりさらに事業費が上昇せざるをえない状況となる可能性もあるとの認識から、収支計画で検証を通じ、健全経営の観点で変更等を実施していく。
 基本構想・計画策定修正支援業務は、PM・シップヘルスケアリサーチ&コンサルティングJVが担当。委託金額は、399万9600円。
 なお、新病院完成後の既存病院の跡地活用については、今後関係者らで検討し、市民に有益な施策を展開するとしている。西館と北館をリノベーションし、市民活動・地域づくり活動、放課後等児童の居場所づくり、高齢者等の相談支援事業等を行う活動の拠点(まちづくりと福祉・子育て支援の複合施設)とすることや、野洲小学校等職員駐車場として活用することなど、様々な可能性を模索していく。

提供:滋賀産業新聞