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建通新聞社(神奈川)
2022/12/13

【神奈川】県 ICT活用セミナー初開催へ

 神奈川県県土整備局は、県内の中小建設業者が建設現場のICT施工に主体的に取り組むよう促すため、3月末ごろを目標に地元建設業者向けのセミナーを開催する。12月6日の県議会本会議の一般質問で、黒岩祐治知事が建設業の生産性向上について県の支援策などを答えた。
 内容は、県内の建設現場でICT施工を行った実績がある地元企業が講師となり、実体験を基にICT施工の取り組みや効果などを説明するセミナーで、県としては初めての開催となる。
 地元の中小建設業者を中心に、100人から150人の参加規模を見込んでいる。
 またセミナーの開催とともに、国のICT導入補助金、人材育成支援、県の中小企業向けの融資制度などを県のホームページに掲載し、県内企業がICT施工に取り組むに当たり、コスト面で手助けとなる支援策を紹介する。
 本年度は1回の開催となるが、来年度以降の計画は今のところ未定。
 県土整備局建設業課では「県では初めてセミナー。県内の建設業者が自主的にICT化に取り組めるよう普及、啓発を進めたい」と話す。

〜黒岩知事「建設業界の生産性向上が重要」〜

 黒岩知事は、建設業の担い手が減少する中でも引き続きインフラ整備や災害対応を担ってもらうため、「業界全体の生産性向上が重要だ」と認識。県がこれまで進めてきたICT活用モデル工事の試行や遠隔臨場の取り組みを紹介した上で、「多くの中小企業からはどのように導入すればいいか分からないという意見が多いことを踏まえ、事業規模に応じたICT化を促すため、実績がある企業にICT活用の効果などを紹介してもらうセミナーを開催する」と話した。また、今後も県民の安全・安心の確保という役割を担う建設業の生産性向上を支援すると強調した。 提供:建通新聞社