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滋賀産業新聞
2022/12/16

【滋賀】県企業庁 吉川浄水場等の耐震対策実施状況・日程

 県企業庁は、吉川浄水場など浄水場等の耐震対策について、工事の実施状況と今後のスケジュールを明らかにした。
 野洲市吉川にある「吉川浄水場」は、19年度から順次、土木本体工事、機械・電気設備工事、建築工事、監視設備工事、場内整備工事等に着手しており、液状化対策として施工した地盤改良工において、現地の土質や地下水の状況などにより工法変更が必要となり、22年度末で、主要土木構造物、機械・電気設備は、設置工事を完了する見込み。また、電気部品について納期の遅れが生じている状況があり、当初計画は総合試運転の完了時期を22年度末としていたが、23年度末までかかる見通し。工事費については現在、精査を進めており、近年の資材単価の高騰の影響等で最終的に当初計画から5%程度増額すると見込んでいる。
 そのほかに、馬渕浄水場・南津田導水ポンプ場、水口浄水場・朝国導水ポンプ場は、吉川浄水場の耐震対策工事と並行して、順次、詳細設計を実施。土木構造物(建屋を除く)については、馬渕浄水場・南津田導水ポンプ場では沈殿池など3施設、水口浄水場・朝国導水ポンプ場では2施設の補強工事を23年度から順次実施していく。

 また、浄水場・導水ポンプ場の耐震診断結果は次の通り(@レベル2地震の想定結果A応急復旧必要期間)。

▽吉川浄水場=@液状化して構造物浮上等の甚大な被害A約4ヵ月
▽馬渕浄水場=@液状化発生無し、構造物に局部的な被害A約1ヵ月
▽南津田導水ポンプ場=@場内配管やポンプ棟の軽微な被害A約10日間
▽水口浄水場=液状化発生無し、構造物に局部的な被害A約1ヵ月
▽朝国導水ポンプ場=沈砂池の軽微な被害A約10日間

 同庁では、再生可能エネルギー等の導入検討にも着手しており、3月末をメドに内容を取りまとめ、今後は、導入可能と判断した施設については、導入手法(自己所有、PPA、リース等)の方向性を決めていく。再生可能エネルギー施設等の導入による生産エネルギー量と、採算性等についての調査を実施し、その調査結果を基に脱炭素ロードマップの作成を行う。再生可能エネルギー等導入検討業務は、エフウォーターマネジメント(大津市)が担当。

提供:滋賀産業新聞