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建設新聞社(長崎)
2022/12/22

【長崎】京セラ鰍ェ新工場建設へ

県と諫早市に用地取得を申し入れ
   用地約15万平方b、26年ごろ操業


 京セラ梶i谷本秀夫社長、京都市)は、諫早市小栗地区で整備中の南諫早産業団地に新工場を建設する方針を決定。19日、県と諫早市に対し、約15万平方bの用地取得を申し入れたことを明らかにした。
電子部品や半導体関連の生産を検討中。従業員は約1000人程度で、2026年をめどに操業を開始する予定だ。現時点で全体投資額は未定。今後、具体的な計画などについて詰めていく。


 <大規模企業を誘致 約1000人雇用>

 同社の九州北部への立地は初めて。同社はグループの成長発展に向け、増産投資が必要と認識。一方、既存工場のみではさらなる拡張が困難だとして、新工場の用地取得の検討を重ねてきた。生産拠点としての交通利便性や優れた人材、エネルギー等のインフラ環境の優位性が、今後の事業展開において最適であると判断。諫早市において用地取得を決めたという。

 同社に対しては、県と諫早市、県産業振興財団が新工場建設を強く要望。このような努力が、今回の大規模企業の誘致につながった。来年には半導体の部品増産へ向け、鹿児島県内で新工場を稼働させる計画だ。

 同社は2023年3月期(今期)に売上高2兆円を目指す。長期目標として29年3月期までに売上高3兆円の達成を掲げている。設備投資額については、先端半導体に関連する部品の旺盛な需要等を背景に、今期は過去最高となる2000億円を予想。24年3月期以降も今期予想を上回る高水準の投資を実施する。

 「南諫早産業団地」は、市の中心部から南方約4`bに位置。地域高規格道路「島原道路」ICから約2`bで交通アクセスに優れた団地。1工区は約11fで21年5月に完成し分譲中。残りの2工区は造成中で23年度中に完成する予定だ。1工区と2工区合わせた分譲面積は約20f。同社はこのうち、約4分の3にあたる約15ヘクタールの用地取得を申し入れた。

 <大石知事がコメント 雇用の場創出に期待>

 諫早市への新工場用地取得の申し入れに対し大石賢吾知事がコメントを発表。この中で大石知事は、今回の決定に対し謝意を示した上で、「京セラ株式会社は、先端半導体に関連する電子部品の製造などでグローバルに活躍されている企業。今回1000人規模の新工場建設を計画されていることは、若年層を中心に人口減少が続く本県にとって、今後の県内経済の活性化や魅力ある雇用の場の創出につながるものと大いに期待している。県といたしましては、今後、新工場建設が円滑に進展し、地域とともにさらに大きく発展されるよう、引き続き地元諫早市や長崎県産業振興財団と一体となって支援していく」とした。
ksrogo