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日本工業経済新聞社(群馬)
2022/12/22

【群馬】県県土整備部 都市計画審議会で承認 館林都市計画道路4路線変更 青柳広内線は立体交差

県県土整備部は都市計画審議会を開き、青柳広内線など館林都市計画道路5路線の変更について審議、いずれも原案通りに承認した。青柳広内線では、東武小泉線との交差部をオーバー構造へ変更するなどの内容となっている。決定告示は2月下旬を予定しており、今回の都市計画の変更を踏まえ、引き続き地元に丁寧な説明を行いながら、国道122号館林バイパス整備事業を進めるとしている。
変更の対象となる都市計画道路は、青柳広内線のほか◇北成島線◇122号線◇館林邑楽線◇南部幹線――の5路線。
変更に関する審議は、2021年12月に開催した審議会で否決となった案件。変更路線の一つである北成島線の必要性とその周辺道路の整備方針について、住民から意見がある中、地元への説明が十分ではないとの判断が行われたことから否決となった。
これに対し県では、北成島線の必要性と周辺道路の整備方針について、再度地元説明会を開催。地元住民から概ねの理解を得ることができたため、同様の都市計画案により再度付議した。
青柳広内線は、122号館林バイパスの一部を形成する路線。南部幹線との交差部を起点に館林邑楽線および東武鉄道小泉線と交差し北側へ向かう。南部幹線から3・3・4号および5号線までを環状に連絡するため、開通により周辺の渋滞緩和などが期待される幹線道路となる。
沿線環境の影響を最小限にするため、国道122号館林バイパスの事業区間について、中央分離帯の幅を2mから1・5mに見直し、全体幅員を25mから24・5mとする。さらに、東武小泉線との交差部を災害時の通行を確保する事やコスト縮減などを目的として、アンダー構造からオーバー構造へ変更する。
また、館林市が一部の区間を廃止する西部三号線のうち、青柳広内線から国道122号までの区間について、北成島線として決定。これを受け、青柳広内線は延長を5380mとしている。なお、青柳広内線と北成島線の交差点をより安全な形状にするため、線形を変更する。北成島線は幅員16m、延長340mで2車線としている。
南部幹線は国道254号の一部を担い、板倉町、館林市、邑楽町を東西に横断する延長2万1730m、幅員25mの4車線。青柳広内線との交差部について将来交通量推計の結果などを踏まえ、構造形式をオーバー構造から平面交差構造に見直す。一般部の道路幅員は変更がないものとしている。
122号線は国道122号バイパスのうち、埼玉県境から南部幹線までの区間が対象。接続する南部幹線の平面交差構造化に伴い、計画延長を4640mへ変更し、交差点形状を見直す。
館林邑楽線は車線数の記載を追加、南部幹線は整備計画が無い区域が一部都市計画道路の区域になっていたため道路の区域と合わせて変更する。
今回の変更に伴い館林市は、異存がないとしているものの、館林市都市計画審議会は「北成島線の整備にあたっては、交通への影響を十分考慮していただきたい」と意見。これに対し県は、整備が完了した場合の交通量は推計値や道路構造令を基にして北成島線の車線数を2車線で計画しており、最新の交通量推計でも妥当だと回答している。