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建設経済新聞社
2022/12/27

【京都】浩照会らが元向島中学校跡地活用 総合病院、特別養護老人ホーム、戸建て住宅など計画 協力事業者に佐藤総合計画

 京都市は26日、伏見区の元向島中学校の跡地活用に係る契約候補事業者として、社会福祉法人浩照会らで構成する事業体に決定したと発表した。
 代表事業者は社会福祉法人浩照会(京都市伏見区向島二ノ丸町151−81)、構成員は潟gレジャーホーム(京都市山科区勧修寺平田町129)。協力事業者は轄イ藤総合計画(東京都墨田区)。
 浩照会らの提案によると、コンセプトは「向島ニュータウンまちづくりビジョンの実現に貢献する、医療・福祉・住環境・にぎわいあるまちづくりの共同提案」。総合病院、特別養護老人ホームの複合施設のほか、戸建て分譲住宅、調剤薬局、地域交流施設、まちかど広場等を整備する計画。
 買受希望価格は7億0500万円。市が設定した予定価格(最低制限価格)は7億0440万円。
 契約候補事業者の選定は公募型プロポーザル方式(総合評価方式)により実施。2者の応募があり、浩照会らの事業体は111点(140点満点)、もう1者は93点(140点満点)だった。
 契約候補事業者に選定された浩照会らの事業体の提案について、選定委員会による評価は、▽提案内容が非常によく練られており、向島まちづくりビジョンの実現にも資する実現可能な計画であると判断した▽地域交流施設の建設など、地域住民と共に歩んでいく姿勢が見られた点は高く評価できる。今後、地域交流施設やまちかど広場の計画を進める際には、地域住民・行政と話し合いながら、地域にとって使いやすい場とすることを期待する▽雇用の創出について具体的な数字が示されており、地域内における新規雇用の増加等による地域経済の活性化が期待できる▽子育て世帯向けの戸建て分譲住宅の建設については、向島地域の人口増加につながる提案として評価できるが、同じ街区内に総合病院と住宅を建設することによる連携の効果が発揮できるよう、子育て支援面での連携など、更なる工夫を期待したい▽若者・子育て層に向けた取組や賑わいの創出についても、契約候補事業者が主体となった何らかの取組ができないか期待したい。
 今後は市会で議決を得た後、令和5年春頃に売買契約を締結する予定。
 平成31年3月に閉校した向島中学校跡地(伏見区向島二ノ丸町151−55)の敷地面積は1万6024・19u。
 プロポの担当は京都市都市計画局住宅室住宅政策課。