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　横浜市財政局は、旧庄戸中学校を活用する事業者を価格固定プロポーザル方式で公募する。土地には30年間の事業用定期借地権を設定し、既存建物は、改修して利用または解体撤去後に新たな建物を建築することができる。事業提案は地域代表がまとめた「上郷東地区のまちづくりに向けた助言」に沿ったものとし、コミュニティハウスを整備し地域防災拠点としての指定を受けることが条件。募集期間は２０２３年３月13〜23日。５月に事業予定者を決定し、７月１日までに契約し土地を引き渡す。市の保有資産を戦略的に利活用して価値を最大化し、地域の魅力向上や課題解決につなげる。
　参加資格は法人または法人グループ。対象は栄区にある旧庄戸中学校の土地１万６０４０平方�bで、用途地域は１種低層で建ぺい率30％、容積率60％。既存建物は校舎が鉄筋コンクリート造４階建て延べ５９３７平方�b、体育館は鉄骨造平屋７７６平方�b、格技場が鉄筋コンクリート造平屋３８８平方�bなどで現状有姿での売却。耐震補強を行っており、改修しての利用、または解体撤去して新たな建物を建築することも可能。施設の設計・施工や管理運営に市内業者の活用を求める。
　公募価格は土地貸付料が月額１３１万５３５７円で補償金が１５７８万４２８４円。建物の売却価格は６５８４万６０００円。借地権契約の更新は行わない。
　庄戸中は15年４月に閉校し、現在は校舎の一部を庄戸中コミュニティハウスとして使用。地域防災拠点（避難所）にも指定されている。
　所在地は栄区庄戸３ノ１２５７ノ２００。
　現地視察の申し込みを１月13日までメールで受け付ける。
　問い合わせ先は資産経営課　電話０４５（６７１）２２７３。　

〜用途制限を考慮した活用を〜

　上郷東地区では19年２月、地域の代表で構成する上郷東地区まちの再生・活性化委員会が『上郷東地区のまちづくりに向けた助言』をまとめ、▽地域主体の管理運営をしていきたいと考え、横浜市で同校跡地を保有し現行のコミュニティハウスや地域防災拠点の機能を存続▽上郷公田線の供用開始に伴い、バスルートの新設が必要―などを助言している。
提供：建通新聞社