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建設経済新聞社
2022/12/28

【京都】美観風致審議会景観専門小委員会 諮問の岩倉村松町有料老人ホーム造成計画を承認

 京都市美観風致審議会景観専門小委員会が27日開催。諮問の(仮称)岩倉村松町有料老人ホーム造成計画について審議し承認した。
 岩倉村松町有料老人ホーム造成計画は、社会福祉法人長茂会(理事長世古祐臣氏、三重県尾鷲市大字南浦4587−4)が京都市左京区岩倉村松町140−1他5筆の山林(風致地区第2種地域)を開発し、有料老人ホームを建設するもの。
 計画の有料老人ホームの規模は、S造(耐火建築物)2階建、延3135u(建築面積1598u/1階1567u、2階1567u)。全室個室の60室を収容。居室面積は壁芯面積19u(ユニットトイレ除く有効面積は15u)。
 計画地は、西側の市街化区域(第1種低層住居専用地域)、風致地区第2種地域で造成を行い、東側の市街化調整区域、風致地区第1種地域、第1種自然風景保全地区は保全する。
 計画によると、現況の自然環境を生かすため、できるだけ切土を減らした造成とする。建築敷地の周辺に既存の樹木を生かして風致保全緑地を設け、計画地が見えにくいように配置する。前面道路に面して帯状に幅員10mの風致保全緑地を設定することで、周囲から直接見えにくいように配慮する。擁壁は必要最小限とし、可能な限り法面とすることで圧迫感を低減する。擁壁の高さはなるべく低くする。視認される部分は擁壁の前面を法面とすることで見え高を抑え、植栽等の修景を施すことで周辺に配慮する。入り口付近には施設利用者の憩いの場となるよう公園(250・47u)を設け、遊具(ブランコ、鉄棒、砂場)、ベンチを設置し、周辺の住民が利用することで交流が図れる場となるようにする。
 切土は約3300m3、盛土は約6500m3で、差し引き3200m3の不足土は、発生する構造部残土3200m3(建物基礎2500m3、擁壁600m3、排水施設等100m3)と相殺され、土砂の搬入は行わない予定。
 計画区域面積は2万0339・38u。内訳は西側の建物・駐車場用地が5130・30u、緑地が2265・29u、擁壁が141・03u、風致保全緑地(造成緑地面積)が317・47u、擁壁(公園ブロック擁壁)が50・9u、公園が250・47u、水路(市道側)が68・12u、建築敷地外造成面積が686・96uで開発合計面積は8223・58u。東側の風致保全緑地(植樹。造成緑地面積)が334・30u、風致保全緑地(残存緑地面積)が1万1781・50uで風致保全緑地合計面積は1万2433・27u。