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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/05

【群馬】2023年の主要事業

2023年、新たな年がスタートした。昨年12月可決した国補正予算を受け、県内の補助事業費は190億3500万円の配分となった。前年度からの伸び率は15%増と関東で最大規模となっており今後、県においても順次工事発注が行われる。敷島公園水泳場の建て替えでは、PFIの導入が決定。早い段階から動きが見える可能性も出ている。企業局では、関根発電所リニューアルのほか館林北部第四工業団地での発注が近く、大型工事の準備が各部局で進められている。
【12月補正予算】
12月に可決した国の補正予算について、県内の補助事業費は190億3500万円となった。このうち、防災・減災、国土強靱化に関する予算が187億7300万円と最大で、補助事業費の大多数を占める。これを受けた形で県県土整備部では県11月補正予算分の発注見通しを公表。工事370件、委託業務122件を22年度末から23年度当初までに発注する計画を示している。
【敷島公園水泳場】
22年12月に新水泳場の整備方針として、PFI手法を採用し手続きを開始する事を公表した。新水泳場は木材活用による屋根架構面積が国内最大級の大空間水泳場を目指すとともに、内外装の一部木質化を図る。1月から24年度上期までにアドバイザリー業務を実施。財務や法務、建築技術などの専門知識やノウハウを持つ企業によるPFI法の手続きや、民間事業者の選定等に係るアドバイスなどの支援を受けて手続きを進める。なお、PFI事業における維持管理・運営の業務範囲についても、県立公園全体とするか新水泳場のみとするかをアドバイザリー業務内で検討する。24年度下期から28年度下期までに新水泳場の設計・建設を行い供用を開始し、29年秋に予定されている第83回国民スポーツ大会・第28回全国障害者スポーツ大会の会場として利用する計画としている。
【発電所整備】
関根発電所は、前橋市内を流れる広瀬川を利用し発電している。20年2月の定期断水に合わせ発電所の定期点検を行ったところ、水車や発電機を格納する地下室に水が入り込み、設備が水没したために稼働を停止。23年の早い段階で水車発電機に係る更新工事を、WTO案件として発注および契約する見込み。土木関係の工事などの詳細設計は23年度中に発注する見通し。水車の製作は23年度中旬以降から26年度中とし、据え付けや試験を26年度から27年度にかけて行う計画。運転開始は27年度中となる。
【産業団地整備】
館林北部第四工業団地では、22年度内の造成工事発注に向け発注準備が進められている。対象は館林市下早川田町地内にある館林北部第三工業団地の南側で、大新田町地内の同第二工業団地西側に位置する館林市大新田町地内。面積は約19・3ha。工業用地が約13・0haとなり、面積に対する比率が67・4%を占める。このほか主な公共用地として◇道路・水路=約2・2ha(比率11・4%)◇緑地=約0・6ha(同3・1%)◇調整池=約3・4ha(同17・6%)◇鉄塔、神社、水源用地等=約0・1ha(同0・5%)――を計画している。施行区域内に幅員6m〜16・5mの区画道路を配置するほか、区域面積の3%以上となるよう整備する。
【沼田地区高校再編】
県教育委員会では、沼田高校と沼田女子高校統合に係る基本的な方向性に基づき、沼田・利根地区新高校の設置に向けて新高校開設準備会を設置し、具体的な検討を進めている。これまでに沼田高校を利用し男女共学校を新設する事や、25年4月に開校する内容などが決定している。設置課程は全日制課程で定員200人。定時制課程では40人となる。校地選定では、女子高校と比較し運動地面積が3・5倍あることなどの観点から沼田高校を決定した。部活動や更衣室などのスペース確保方法や施設利活用、校舎の改修などについては新高校開設準備会などで検討を進める。一方で、沼田女子高校跡地の利活用については今後検討するとしている。