トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(岡山)
2023/01/11

【岡山】長島愛生園監房・桟橋跡 設計など22年度中

 【瀬戸内市】NPO法人ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会(邑久町虫明6253)は、国立療養所長島愛生園内の監房・収容桟橋跡の保存・継承を図っていくため、現在進めている設計と調査を2022年度中にまとめて園側に提案し、予算化と整備推進を求める。
 患者の強制隔離に使われた鉄筋コンクリート造、幅10・9b、全長29・1bの監房跡は、1930年に建設し、翌31年に運用を開始、53年に廃止した。廃止後に外部から見えないよう土砂で埋められており、遺構本体や法面の崩壊の危険がある。内部の浸水もあるため、八つある房のうち露出している手前側と奥から三つ目の水位調査などを行っており、本年度中にまとめる。
 患者らにとっての島の入り口として64年に建設した、延長約19b、幅員約2bでコンクリート造の収容桟橋跡は、現在崩壊しているが、桟橋の痕跡を残すための実施設計を進めており、こちらも本年度中に完了させる。
 いずれも21年度末に基本設計をまとめており、整備費として監房跡が1億3580万円〜1億5540万円、桟橋跡が8200万円〜1億0280万円を試算している。設計・調査は、全てデザイン・フォー・ヘリテージ(東京都世田谷区)が担当している。
 同法人は、過去に実施された隔離政策とハンセン病の歴史を後世に伝えていくため、19年3月にロードマップを策定し、世界遺産登録を目指している。22年にロードマップを改定し、3年間を計画期間とする2期目に入っている。今期中に遺構の保存・継承の取り組みを前進させたい考え。

提供:建通新聞社