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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/10

【群馬】前橋市が荻窪公園でパークPFI公募

前橋市は環境システム荻窪公園(荻窪町530−1)で、パークPFI(公募設置管理制度)による事業者募集を開始した。整備可能エリアは「あいのやまの湯」などを除く約1ha。公募対象公園施設としては、キャンブ場などアウトドアに関わる収益施設を想定する。説明会参加申込は31日まで。計画書は4月10日までに提出し、ヒアリング・審査等を経て、4月下旬に設置等予定者を選定する。設置管理の許可は最長で20年までとしている。
荻窪公園は、市が進める「スローシティ」の実現と、赤城南麓のブランド力向上を目指す上で、これまで以上に役割の発揮が期待されている。同公園の潜在的な価値を最大限に活用し、さらなる魅力の向上に向けて、新規施設の建設および管理運営を行う事業者を公募する。パークPFI制度の活用は、CCRC事業に続き2例目となる。
想定する事業項目は公募対象公園施設や特定公園施設、利便増進施設の設計施工および管理運営。公募対象公園施設としては自然を活用したキャンプ場などの利便施設などの提案を求める。市側はアウトドアに係わる収益施設を想定するが、これに限らず幅広い発想による提案も可能。当該施設は公園の利用者へのサービス向上だけではなく、地域全体の魅力向上や活性化に資するものとしている。設置許可開始時期は6月以降とし、供用時期は原則として2024年4月まで。
特定公園施設は、公募対象公園施設周辺に設置することで、利用者の利便性向上に寄与するものとする。具体的には園路や公衆トイレを設置する例が多い。利便増進施設は、事業対象区域内に設置する看板や広告塔などとする。なお、利便増進施設の提案は必須ではない。
評価項目および配点は◇事業計画30点◇公募対象公園施設整備・管理運営計画120点◇特定公園施設整備・管理運営計画20点◇その他30点−となっている。スローシティの理念の実現や赤城南麓ブランド力向上への期待度、周辺施設の差別化、目的地化などを重視する。
荻窪公園を巡っては22年度に、あいのやまの湯を含む公園全体の指定管理者を募集。その際に、パークPFIの提案を盛り込んだ。しかし、応募事業者がなかったことから公募を取りやめ、あいのやまの湯のみにエリアを絞り、指定管理者の募集を行っているところ。
また、あいのやまの湯では、市による施設改修工事が計画されており、設計業務に取り組んでいるところ。23年度から3カ年程度で、工事に取り組む。
このほか、県道南側ゾーン6・1haでは、公園の拡張工事も進められている。多目的広場やコミュニティー広場などの整備が盛り込まれており、さらなる公園の魅力向上に期待が高まる。