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建設経済新聞社
2023/01/16

【京都】丹後郷土資料館リニューアル 設計の石本建築事務所と約1億円で契約

 京都府教育委員会は、公募型プロポーザルで業者選定した京都府立丹後郷土資料館再整備基本・実施設計等業務について、石本建築事務所大阪オフィス(大阪市中央区)と令和4年12月に1億0450万円で契約した。
 丹後郷土資料館(宮津市字国分小字天王山611−1)を再整備し、リニューアルする計画。丹後郷土資料館は昭和45年10月に開設。昭和45年築の本館はRC造2階建、延647・16u、昭和55年築の本館(増築棟)はRC造一部地下1階地上2階建、延635・52uで合計延1286・68u。
 この2棟が改修の対象。天橋立を横一文字に臨む立地を生かし、展望機能を新設する。資料館内に指定文化財等を収蔵する約150uの収蔵庫を設ける。現況Isの最小値が0・27で耐震性能が不足している本館は耐震補強工事を行う(増築棟は含まない)。既存仕上げ、設備機器は全て撤去・新設を原則とする。エレベーターを新設する。
 再整備では、現資料館(本館)の耐震補強工事を含む改修に加え、本館北側別棟や別館を新築する。
 予定スケジュールによると、令和4年度から本館・別館基本・実施設計(〜6年度)、収蔵庫新設等設計(〜5年度)を行う。5年度に収蔵庫新設工事に着手し6年度に完成、6年度に本館改修工事・別館新設工事に着手し8年度の完成・リニューアルオープンを目指す。
 また外部収蔵施設等を新築する。与謝野町男山の旧与謝の海共済住宅(CB造2階建×2棟、延275・72u、敷地面積約620u)を解体し、その跡地に外部収蔵施設等を建設する。
 新築する外部収蔵施設は、準耐火構造のS造2階建、延約400u程度を想定。内部は1階に玄関(約20u)、前室(約20u)、収蔵庫(約120u)、調査室(約30u)、2階に収蔵庫(約180u)を配置する予定。屋根は勾配屋根とし、軒や庇を深くとり、出入口や壁への直射日光を遮断する構造とする計画。昇降機(人荷用1000s程度)を1基設置する。
 資料館本館の地下収蔵庫と別棟収蔵庫(鉄骨プレハブ造)に保管している木製民俗資料や埋蔵文化財を保管する。また2階収蔵庫は資料館本館の改修工事期間中(令和6年度後半から約21ヵ月想定)に本館事務所機能を移転し、仮事務所として使用できるようにする考え。
 府教委はこのほど入札で外部収蔵施設等の設計業務をBOFアーキテクツ(京都市下京区)に決めた。設計工期は令和5年7月31日。
 なお、府教委は令和5年度当初予算案の要求において、丹後郷土資料館整備推進費9700万円を要求している。