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日刊建設タイムズ社
2023/01/16

【千葉】26年度に本格検討着手/32年度の新庁舎供用へ/候補地は安房南高校跡地/館山市

 館山市は、2032年度の市役所新庁舎の供用開始に向け、26年度から始まる第5次総合計画に位置付けた上で、具体的な検討に入る。建設地については、市民の利便性や公共交通ネットワークの観点から、旧県立安房南高等学校跡地を最適と考えている。事業費の積算に大きく影響する整備規模や事業手法について、人口動態や行政需要の変化などを考慮しながら検討する方針で、具体的な建設費用や土地の取得費用は算出していない。
 現市役所庁舎のうち、本館、2号館、3号館などは北条1145―1の市有地7049・32uにある。また、4号館などは北条420―2の市有地6940・45uに所在している。
 主な建物は▽本館=RC造地下1階地上3階建て、延べ床面積3665・14u、1960年建築▽2号館=RC造3階建て、延べ床面積771・81u、71年建築▽3号館=軽量S造2階建て、延べ床面積606・91u、94年建築▽4号館=RC造2階建て、延べ床面積997・14u、68年建築。
 2021年12月策定の個別施設計画では、32年度に各棟の機能を統合した新たな施設に移転することを目標に、AI導入などデジタル化の進展などを踏まえ、時代のニーズや要請に合致するよう建て替えとリース方式を検討し、28〜31年度に設計・工事などを進めることとした。
 本館、2号館、3号館については32年度以降、現状有姿での売却を想定。また、4号館は北条幼稚園に隣接し、職員用駐車場の整備やこども園化による規模拡大などの可能性も踏まえて検討していく必要があることから、解体を含めて協議・検討を実施する。
 新庁舎の建設候補地となっている旧県立安房南高等学校跡地は、北条611ほかにある。
 12年度の安房郡市消防本部・館山消防署合同庁舎の移転を皮切りに行政機関の集約が進められており、23日に県警察館山警察署新庁舎、また26年度に県安房合同庁舎新庁舎の供用開始が予定されている。
 新庁舎の建設位置は、館山警察署新庁舎と安房合同庁舎新庁舎の南で、県指定有形文化財の安房南高等学校旧第1校舎を除く国道128号側のエリアの想定。
 森正一市長は、新庁舎の整備について「行政手続きのオンライン化やワンストップ対応に適した窓口の形態など社会状況の進展に加え、防災面での配慮など庁舎に求められる機能も変化していくことが予想される。これらの状況を総合的に勘案しながら検討していきたい」との考えを示した上で、「財政負担を軽減できるよう、さまざまな選択肢を考慮するとともに、大規模事業の進捗状況を見極めつつ、26年度から始まる次期総合計画に位置付け、検討に入りたい」と説明した。k_times_comをフォローしましょう
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