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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/24

【群馬】県東部農業事務所は緑町地区で工事推進

県東部農業事務所農村整備課は太田市緑町地内の緑町地区農地整備事業で、約22haを対象としたほ場整備を進めている。補正予算で確保した事業費で3工区1工事3・9ha、3工区2工事4・8haの整地工を計画している。ともに2023年度の第2四半期に工事発注を行う見込みで、これまでの発注方式と同様に一般競争入札が濃厚となる。このほか建物事前調査一式を第1四半期に委託する方針としている。
第3工区1工事の工事内容は整地工3・9ha、用水路工0・5q、排水路工0・6q、道路工0・8q。2工事で計画する内容は整地工4・8ha、用水路工0・7q、排水路工0・8q、道路工0・9qとなる。
22年度はこれまでに4・4haを対象とした第2工区1工事を石橋建設工業(太田市)、第2工区2工事は3・8haで小林建設工業(太田市)が担当した。なお、21年度に発注した工事としては第1工区1工事を小林建設工業、第1工区2工事については岩崎工業(太田市)が担当した。
同事業はさくら工業団地北東側に広がるエリアが対象となっており、受益面積は約22ha。現況は水田21・6ha、畑地0・9ha。いずれも不整形の小区画という状況。同地区全体で25年度の完工を目指しており、26年度に換地処分、登記まで完了させる。
工事は畦畔を除去し、ほ場の大区画化を図る。一部段差が生じる箇所は20pの作土厚を確保するため、表土剥ぎ取り工法により整地する。
整備後の面積別農地割合は◇1ha以上=23%◇0・5ha以上1ha未満=33%◇0・3ha以上0・5ha未満=30%◇0・3ha未満=14%−を予定している。
農道は現況幅員約1・8mの支線道路を拡幅するほか、新規整備も実施。路面は砂利敷きとし、幅員構成は車道部約4m、路肩0・5m×2で計画している。
水路の一部は素掘りの用排一体水路となっており、再編してベンチフリュームなどを使用して直線化する。合わせて、用水と排水の分離を図り、水田の排水機能を向上させる。用水路の整備延長は、約2500mを予定している。幅300oまたは400oのベンチフリュームを採用している。排水路は約4300mを計画、300o〜1600o×300o〜1000oのU字溝を敷設する予定となっている。
道路との交差部について、用水路はベンチフリューム横断暗渠で対応。排水路はボックスカルバートを敷設するとしている。
同地区のほ場整備は農業競争力強化農地整備事業で行う。農地を集約し、農家1戸あたりの経営規模を0・2haから1・6haへ拡大。営農効率を向上させるほか、高収益作物の導入へ向けた基盤を作る。