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建通新聞社(中部)
2023/01/25

【愛知】西尾市 吉良中は新校舎へ建て替え

 西尾市は、改築に関わる基本計画策定業務が進む吉良中学校の校舎改築について、施設内テニスコート跡地にL字型の新校舎を建設し、体育館・プールを除く既設校舎3棟を解体するとした「吉良中学校校舎改築基本計画」(案)を公表した。コスト面や学校運営を考慮し、仮設校舎は設置せず、工事中も既設校舎を使用可能にするとしている。
 事業スケジュールは、2023年度に基本設計(全体測量、アスベスト含有調査、PCB検査など、地質調査)、24年度に実施設計(校舎改築、既設校舎解体、外構整備)を発注。25年7月初旬に工事契約を行い、27年2月まで約20カ月で建設工事を行う。その後、27年度に既設校舎解体や外構整備に移る計画だ。
 概算工事費は本体工事で40億2100万円(うち建築工事で31億6400万円、ともに税抜き)を計上。総合計を49億5880万円(税込)としている。
 新校舎は3階建てで、延べ床面積が7666平方bの規模を予定。ユニバーサルデザインによるバリアフリー化を校内全てで実施する。1階に特別支援教室や家庭科室・技術室、保健室、会議室の他、ふれあい広場やピロティスペースなど設置。2階には職員室や理科室、普通教室6クラス、図書閲覧スペースなどのメディアセンター。3階は普通教室をメインとし、美術室2室や音楽室を配置する計画だ。
 また、LED照明など省エネルギー設備の採用、空調負荷を軽減する東西軸配置や外壁・屋根の断熱材使用、開口部では複層ガラスを採用。設備機器でも高効率パッケージエアコン、全熱交換器、高効率給湯器、節水型衛生器具の採用を検討する。
 その他、太陽光発電設備の設置や地中熱の利用、構造体では建築基準法の要求する1・25倍の耐震性能などを持たせ、津波一時避難所として利用できる防災機能、機械警備や防犯カメラ、校内内線電話など設置による防犯機能を計画している。
 既設校舎の規模は鉄筋コンクリート造3階建て延べ1万0196平方b。1966年の建設で所在地は吉良町富田油田8。
 同市は、3月15日までの履行期間で、改築に関わる基本計画策定業務を加藤建築事務所(刈谷市)に委託。同時に計画案に対するパブリックコメントを2月13日まで募集している。計画案の詳細はホームページなどで閲覧可能。


提供:建通新聞社