トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建設新聞社
2023/01/26

【東北・宮城】国内初のポンガミア燃料/石巻市に102MWのバイオマス発電所

 G−Bio石巻須江(東京都千代田区神田須田町1の18 代表社員:G−Bioイニシアティブ)は、石巻市にバイオマス発電所を計画し、建設は同様の発電設備に実績のある建設業者を主体とする方針だ。EPC事業で進めるため、ほかの事業者を今夏までに選定する見通し。建設事業費は約200億円を見込む。
 事業計画によると、石巻市須江瓦山周辺の敷地約8万1000平方bのうち、約4万平方bを発電施設に充てる。現地は山林で、周囲の樹木を残し、建設場所を8〜9b掘り下げることで近隣への環境負荷や景観に配慮する。
 主な施設はディーゼルエンジン建屋、脱硝施設、排熱回収ボイラー、空冷式復水器、燃料受け入れタンク、ディーゼルエンジンラジエーター、排気筒、受変電設備、事務棟、警備等防音壁などで、このほか排水池を設ける。
 原動力は内燃力および汽力のコンバインドサイクル発電で、燃料は「ポンガミア油」を使用する。出力は10万2750`h(約8億`hアワー/年)。
 ポンガミアは、干ばつや瘦せた土地、塩害地での栽培が可能なマメ科の植物。一般的なバイオ燃料のパーム油と同様に生産性が高く、次世代の発電用燃料として注目されている。パーム油は食用油であるのに対して、ポンガミアは非食用。種子から搾った油を使用することから樹木自体の伐採が必要ないため継続的な二酸化炭素の吸収に寄与する。マメの搾りかすは家畜用飼料の原料としても活用できる。
 一方で課題は、固定価格買取(FIT)制度のバイオマス燃料としてポンガミアが現時点では認定されていないことや、燃料を海外から輸入するため石巻港からの輸送ルートや輸送方法および渋滞対策などが挙げられる。
 これらをクリアして建設が実現すれば、ポンガミア油を利用する国内初の発電施設となる。発電所建設によって、自治体の税収増はもとより、雇用創出や地元建設業者への工事発注、排熱を利用した農産物の栽培など地域産業の活性化や、災害時の電源確保といったメリットが生まれる。大規模停電が発生した際には、自立再起動が可能な発電方式を採用するため、約20万世帯分の電力供給が可能としている。
 今後、国、県、市との手続きや協議が終了後、造成工事、プラント建設工事に順次、着手する見通しだ。
 なお基本構想は自社でまとめた。

 提供:建設新聞社