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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/01/27

【群馬】前橋市の群馬総社駅西口整備、JRと基本協定へ

前橋市にあるJR群馬総社駅の西口開設に向けて、市とJR東日本が2023年7月ごろの基本協定締結に向けて調整していることが明らかとなった。協定締結を事業合意とみなし、各種工事に向けた設計業務へと駒を進める。駅舎および自由通路はJR、西口駅前広場と都市計画道路群馬総社駅西口線は市が主体となって事業進捗を図る。いずれも24年度までに基本設計に取り組み、詳細設計や用地買収などを経て着工。順調に進めば28年度ごろに着工、30年度の供用開始を目指す。
老朽化などの課題を抱える群馬総社駅の駅舎改築および自由通路建設をめぐっては、10〜11年度の地元要望を受けて、市とJRが検討を開始。15年度には市が、群馬総社駅西口線および西口駅前広場の都市計画決定を行った。基礎調査や両者の協議を重ね、このほど駅舎などの具体的な整備案を作成。地元説明を行った。
市とJRの基本協定は23年7月ごろの締結を目指して調整中。協定締結により、JR側も東西自由通路設置を正式に認めるかたちとなり、工事に向けた設計へと移行。市もこれを契機に、駅前広場や群馬総社駅西口線の設計に着手する。
現状の整備案としては、東口広場と西口広場を結ぶ自由通路を設置し、西口側に駅事務所や改札を設ける。エレベーターは構内を含み4カ所を計画。自由通路へのエスカレーター設置は盛り込まれていない。既設駅舎や乗換跨線橋は撤去する方針。駅舎は歴史ある建物のため、移築など活用方法の検討を続ける。
西口駅前広場は面積約4300u。ロータリーや公共交通の乗り場などを盛り込む方針。より具体的な内容は基本設計で詰める。
群馬総社駅西口線は、西口広場から主要地方道前橋伊香保線吉岡バイパスまでの延長360m。幅員は14mを基本とする。同バイパスと旧前橋伊香保線との交差点部は右折レーンを設置。同バイパスは交差部前後180mに右折レーンを設ける。旧道の右折レーン整備は計画していない。
駅舎・自由通路はJRが整備主体となる。協定締結後に基本設計に着手。24年度までにまとめ、25〜26年度に詳細設計に取り組む。27年度を工事の準備期間とし、28〜29年度に施工する方針。
市が担当する道路・西口整備は23〜24年度に基本設計を実施。地元からの意見を考慮しつつ、東口活用など地域全体の今後を見据えた検討を行う。25年度に詳細設計をまとめ、26〜27年度に用地買収を実施。28年度ごろの着工を見込む。駅舎整備を行う上で、工事車両の通行や施工ヤードを確保するために、前倒しでの進捗が望ましいとしている。