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建通新聞社(神奈川)
2023/02/07

【神奈川】川崎市 当初予算案投資的経費は1031億

 川崎市は2月6日、2023年度当初予算案を発表した。投資的経費には前年度当初比で23・3%減となる1031億円を投じる。23年度内に完成を予定している市役所本庁舎の建て替えや橘処理センターの整備に関連する事業費が減ったため、前年度と比べ312億円減少した。建設関連では、京急川崎駅西口地区や登戸駅前地区の市街地開発事業、鷺沼小学校や登戸小学校などの児童生徒の急増に伴う校舎の増築、川崎病院の再編整備事業などを盛り込んだ。
 組合施行で計画されている京急川崎駅西口地区と登戸駅前地区の市街地再開発事業の推進にはそれぞれ3億1980万円と3600万円を計上する。両地区とも23年度内の都市計画決定を目指した手続きを進めている。
 児童生徒急増対策事業費には39億4029万円を計上し、市立小中学校で校舎の増築を進める。鷺沼小では2013万円(24年度までの執行見込み額9514万円の一部)、登戸小では2298万円(同1億0413万円の一部)を設計などの事業費に、23年度の工事着手を予定している宮前平中では3億8678万円(債務負担行為分3053万円、24年度までの執行見込み額8億9963万円の一部)を工事費に充てる。
 川崎病院の再編整備事業には39億5637万円(債務負担行為分41億6812万円、26年度までの執行見込み額44億9204万円の一部を含む)を投じる。救命救急センター棟の新築工事、既存棟の改修工事は共に23年度内に着手する。
 下水幹枝線の整備事業費には92億4215万円を盛る。避難所や災害拠点病院などと水処理センターとを結ぶ「重要な管渠」の地震対策事業費に35億8566万円(債務負担行為分26億2598万円、24年度までの執行見込み額32億0653万円の一部を含む)を計上する。
 水処理センターなど整備事業費には86億0758万円を投じ、工事を進めている等々力水処理センターなどの高度処理事業費に33億6694万円(債務負担行為分32億4294万円、25年度までの執行見込み額39億5092万円の一部を含む)、入江崎総合スラッジセンターなどの老朽化対策事業費に41億0395万円(債務負担行為分27億9573万円、26年度までの執行見込み額26億6420万円の一部を含む)を計上する。
 予算の総額は1兆5624億5297万円(前年度当初比0・9%増)。このうち、一般会計は8672億6212万円(同1・3%減)、病院事業会計は501億8189万円(同17・8%増)、下水道事業会計は1003億2677万円(同3・4%増)、水道事業会計は517億2107万円(同3・5%減)、工業用水道事業会計は107億6084万円(同11・3%増)となる。
 この他の主な建設関連事業費は次の通り。
【総務費】
 ▽公共建築物長寿命化対策事業費―30億1122万円
【子どもみらい費】
 ▽中部児童相談所改築など事業費―11億5213万円▽公立保育所建て替え推進事業費―18億4321万円
【環境費】
 ▽浮島処理センター基幹的施設整備事業費―62億9837万円▽橘処理センター建設工事他―123億7136万円
【建設緑政費】
 ▽都市計画道路苅宿小田中線他10路線道路改良事業費―34億6692万円▽京浜急行大師線連続立体交差事業費―12億8639万円▽五反田川放水路整備事業費―17億8044万円
【まちづくり費】
 ▽南武線駅アクセス向上など整備事業
費―12億0870万円
【教育費】
 ▽学校施設長期保全計画推進事業費―22億5714万円▽教育文化会館再整備事業費―10億5462万円
【港湾整備事業特別会計】
 ▽東扇島コンテナターミナル整備費―18億3515万円
【下水道事業会計】
 ▽下水幹枝線合流改善事業費―18億7053万円▽ポンプ場老朽化対策事業費―16億7701万円
【水道事業会計】
◇配水施設費
 ▽主要施設の更新・耐震化事業費―18億4060万円▽送・配水管の更新・耐震化事業費―11億5916万円
◇耐震管路など整備事業費
 ▽送・配水管の更新・耐震化事業費―91億8700万円
提供:建通新聞社