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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/02/08

【群馬】沼田市 23年度当初予算案を公表

沼田市(星野稔市長)は8日、2023年度当初予算案を明らかにした。下久屋町の浄水場移設に関する基本設計に6792万5000円を充てた。このほか、市営住宅長寿命化改善事業5262万1000円、都市計画道路3・3・1環状線(栄町工区)事業費2億4095万8000円などを計上。新規事業では、工業団地整備を目指す横塚工場適地の埋蔵文化財発掘調査に6億582万5000円などを追加している。
会見で星野市長は「社会インフラの維持が大きな課題。課題解決と未来への投資をキーフレーズに未来につなぐ持続可能なまちづくりを目指す」と述べた。
一般会計総額は、対前年度比0・5%増の220億5376万8000円となった。普通建設事業費は武道館建設や橋りょうの補修工事など大規模なハード事業が完了したことから、同14・7%減の7億5045万8000円とした。構成比は3・4%。
老朽化が進む下久屋町の浄水場の移設については、基本設計業務に6792万5000円を水道事業会計で確保。移設場所は既存の浄水場より標高が高い場所を想定しており、ランニングコストの低減などから、現在の浄水場と同様の急速ろ過方式を見込んでいる。なお、用地買収を含めて概算事業費は約87億円を算出している。
市営住宅長寿命化改善事業では、利根町大原にある大原団地の外壁などで改修工事を行うほか、老朽化が進んでいる木造住宅の解体工事を実施するとしている。同市営住宅はS造2階建て、延べ床面積1287・64uの施設。外壁および屋根塗装または一部交換を行うとともに◇軒天井損傷部交換◇既存開口部一部改良◇既存バルコニー一部交換および塗装◇電気温水器および格納庫撤去◇給湯器交換――などを見込んでいる。
継続的に進めている3・3・1環状線(栄町工区)事業には2億4095万8000円を計上。1998年に事業を開始しており、年度末までに事業費ベース進捗率が約73%となる見込み。2023年度は県道沼田大間々線との交差部分に埋設している電線と電話線を移設する。また、環状線の改良工事を継続して進めていくとしている。このほか土木関連では◇道路補修事業=1億4999万円◇橋りょう補修事業=8195万円◇道路施設点検事業=4389万円−などを計上する。
新たな工業団地整備を目指している横塚町地内の横塚工場適地では、県の事業化に向けて埋蔵文化財調査に着手。沼田TC北東に位置する面積約14haの区域を2カ年に渡り調査する予定。予算は24年度にも新たに確保する見込みとなる。
ごみ処理広域化事業では利根沼田広域市町村圏振興整備組合に事務局を設けるために2826万5000円を追加する。
教育関係では旧久米邸洋館保存整備事業費5877万5000円、小中学校管理費5802万5000円を盛り込む。