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建通新聞社(中部)
2023/02/09

【愛知】名市住都局 名駅南のまちづくり視点を示す

 名古屋市住宅都市局は2月7日、名駅南地区のまちづくり方針策定に向けて、来訪者を増やして交流を促進させるなど5つの視点を示した。今後、まちづくりのコンセプトや名駅南の将来像を固めた上で、将来像の実現に向けた施策を検討していく考え。同方針は、まちづくり誘導の行政計画に位置付けており、2023年度中の策定、24年度の公表を目指している。
 まちづくりの視点は、▽来訪者を増やして交流を促進させる魅力の向上▽周辺エリアと一体となった都市型ライフスタイルの推進▽技術革新によりもたらされる新たな技術の変化への対応▽多様な主体による持続可能なまちづくり▽大規模災害に備えた防災性能・災害対応力の強化―の5つを案として提示。
 名駅南の将来像を考えるに当たってのコンセプト案は「多種・多様な交流により生まれ変わるまち・名駅南」を提示。将来像(案)として、▽にぎわいがあふれるウオーカブルなまち▽官民の投資により再生するまち▽新たな体験を誘発しさまざまな挑戦を支えるクリエイティブなまち▽地域の力で地域を育てるまち―を挙げた。
 名駅南地区は、名古屋駅に近接するとともに、ささしまライブ24地区、納屋橋など地区間の連携に重要な位置にある。その一方で、駐車場など低未利用地が都心部平均より高く、使用容積率の低い街区が多いなど土地の有効活用・高度活用が十分に図られていないなどの課題がある。また、マンションの建設が進み、人口・世帯数が増加しており、公共施設整備・改善による都市基盤の強化、生活利便施設の導入、地区内にある祢宜公園の利用用途転換、交通アクセスの改善、エリアマネジメント活動の拡充なども検討する必要性がある。
 こうした課題の解消に向けて、まちづくり方針を策定、都市基盤整備を行うとともに、まちづくり誘導施策を通じて都市機能の充実・強化を図る。


提供:建通新聞社