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　京都市は、山科区の鏡山保育所について、令和５年４月１日から市営保育所としては廃止し、移管先の社会福祉法人京都社会福祉協会に移管する。京都社会福祉協会が行う定員増を伴う建替え整備を支援するため、令和５年度当初予算案に関連費を計上した。
　鏡山保育所を巡っては、令和２年10月に京都社会福祉協会（理事長今井豊嗣氏、京都市東山区三条通大橋東二町目73−２）から市に対し、民間移管に係る提案書の提出があり、待機児童対策、鏡山保育所の老朽化対策及び民間移管に伴う財政効果が見込まれることなどから、総合的に検討した結果、民間移管に取り組むことを決定。その後、令和３年６月に移管先法人の公募を行い、９月に京都社会福祉協会を選定した。
　京都社会福祉協会の提案の主な内容は、�@鏡山保育所の民間移管を受け、京都社会福祉協会が運営する山科保育園（乳児園）と合わせて、乳幼一体の保育を実施する�A令和６年度末までに定員増を伴う建替え整備を行い、鏡山保育所及び山科保育園の老朽化問題を解消するとともに、山科２提供区域における保育必要量確保に協力する。
　令和３年11月市会には鏡山保育所を廃止するため、保育所条例の一部改正案を提出し可決した。
　子ども若者はぐくみ局は、令和５年度当初予算案に保育所等待機児童の解消のため、民間保育所等整備助成を計上。このうち老朽改築及び定員増として鏡山保育園（仮称）を盛り込んだ。
　鏡山保育所（定員90人）の民間移管に合わせて、同保育所と移管先法人が運営する山科保育園（定員50人）を一体化させた園舎を整備、定員は１４０人から１５０人の10人増を図る。
　住宅街に立地する京都市鏡山保育所（山科区厨子奥苗代元町16−５の敷地１３６０�u／用途地域は第一種中高層住居専用地域で建ぺい率60％、容積率２００％）の園舎は、ＲＣ造陸屋根２階建、延５９８�uで昭和50年築。平成16年度に耐震診断を実施。Ｉｓ値は０・８８。園庭は４３１�u。