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建設経済新聞社
2023/02/22

【京都】旧市民センター跡地に都市公園 令和5〜7年度に整備工事 総事業費は約2・7億円見込む

 綾部市は、同市並松町の旧市民センター跡地に計画する新都市公園について、令和5年度から整備工事に着手する。5年度当初予算案に債務負担を含め工事費を盛り込んだ。
 旧市民センター跡地は、令和2年度に既存建物を解体し、現在は更地。面積は約4500u(約1360坪)あり、東西方向が最長部約55m、南北方向が最長部約100m。
 跡地活用の検討にあたり、副市長を座長とする旧市民センター跡地活用検討委員会を設置。旧市民センター跡地活用に関する提言として、基本コンセプトと整備方針などをまとめた。
 基本コンセプトは『誰もがいきいきと気持ちよく過ごせる「未来へ夢や希望をつなぐ公園」』と設定。整備方針及び整備内容は、@綾部の美しい景観や魅力を体感でき、心が安らぎ潤う公園づくり(▽立地を活かした整備を検討する▽水無月まつりの会場、花火の観覧場所として活用できるような整備を検討する▽整備区域について、由良川堤防まで一体的に整備できるように検討する)A平和を愛する心をはぐくみ、未来へ伝える公園づくり(▽立地を活かした整備を検討する▽世界連邦都市宣言を再認識し、平和の発信につながるような整備を検討する▽誰もが気軽に訪れることができる場所としての整備を検討する)B人々が集い、多世代による交流が生まれ、和み、憩いの場となる公園づくり(▽誰もが気軽に訪れることができる場所としての整備を検討する▽各種イベントの開催が可能なスペースを確保する▽公園施設は誰もが利用しやすい施設とするように配慮するほか、防災の観点も取り入れる)C誰もがいきいきと活動できる、多面的な機能を持つ公園づくり(▽水無月まつりの会場、花火の観覧場所として活用できるような整備を検討する▽誰もが気軽に訪れることができる場所としての整備を検討する▽幅広い世代が多目的に活用できる空間や施設の整備を検討する▽公園施設は誰もが利用しやすい施設とするように配慮するほか、防災の観点も取り入れる)D人々に愛され、気軽に訪れたくなる公園づくり(▽誰もが気軽に訪れることができる場所としての整備を検討する▽幅広い世代が多目的に活用できる空間や施設の整備を検討する▽広く市民に親しまれる公園となるよう、公園名称等の公募を検討)。
 同市は令和4年5月入札で、新都市公園設計業務をオオバ(京都市下京区)、新都市公園測量業務をシカタ測量設計事務所(綾部市)に委託した。履行期間は設計が310日間、測量が110日間。
 設計は前面道路整備を含めた一体的な面的公園整備の実施設計を行うもので、業務概要は公園実施設計一式(5100u)、屋外トイレ設計一式(35u程度)。測量は現地測量5250u、路線測量100m。
 公園整備面積は約5900u。施設内容は観覧ベンチ、ステージ、かまどベンチ、芝生広場、遊具(インクルーシブ遊具、健康遊具)、トイレ、マンホールトイレ、シンボルロード(W6m、L約100m)。
 主な工事内容は基盤整備、園路・広場整備、雨水給排水・電気施設整備、ベンチ施設整備、植栽など。
 令和5年度からの整備工事を見据え、5年度当初予算案に新都市公園整備事業費1億5800万円を計上するとともに、債務負担行為として限度額1億0600万円を設定(期間は令和5〜7年度)。
 総事業費は2億7653万7000円を見込む。内訳は令和4年度1253万7000円(実施設計)、5年度1億5800万円(整備工事)、6〜7年度1億0600万円(整備工事)。
 令和7年度の供用開始を予定。