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日刊建設タイムズ社
2023/02/27

【千葉】事業費は37.3億円/黒部川左岸第三土地改良/県

 県は、香取市の一部を受益地域とする「県営黒部川左岸第三地区土地改良事業(区画整理)」の計画を決定した。区画を整理し、パイプラインかんがい・排水路護岸による用排水系統の整備、砂利舗装などによる道路整備を行う。さらに、畑を除く水田地域に暗渠排水を施工し、乾田化を促進して耕地の汎用化を図る。また、2つの農地所有適格法人への集積を行うことにより、効率的かつ安定的な経営と農作業の省力化および農用地の集団化・協業化による経営規模の拡大と持続的発展を図る。年度内に工事着手し、2031年度の完了を目指す。事業費総額は37億2900万円。
 地区は、香取市小見ほかの189ha。 現況の土地利用区分は、水田172・5ha、普通畑1・9ha、原野0・1ha、その他14・5ha。区画整理により、輪換耕地164・6ha、普通畑2・3ha、その他22・1haとする。
 右岸地区は基盤未整備。区画形状は不整形で、農道が狭く、排水は田越しとなっている。
 左岸地区は整備済み農地となっているが、10а区画であり、農道が狭い。用排水施設は一部が用排兼用の土水路のため効率が悪く、老朽化が進み、土で埋もれている。
 道路工では、支線道路全幅員6m(有効幅員5m)、耕作道路全幅員5m(有効幅員4m)の砂利舗装一部アスファルト舗装とする。
 用水路工においては、用水源として一級河川利根川水系黒部川の河川水を利用。計画用水系統は、左岸側で黒部川左岸揚水機場を利用し、取水した河川水を新設する3か所の揚水機場により、用水路のパイプライン化を実施。右岸側では小見揚水機場のポンプを改修し、新設する1か所の揚水機場とともに用水路のパイプライン化行う。
 排水路工は、輪換耕地計画のため、排水基準4時間雨量4時間排除の排水能力断面とし、支線排水路はコンクリート柵渠護岸、小排水路はU字溝またはコンクリート柵渠護岸により整備する。流域末端では、河川への放流量の調整のため、河川整備水準と同等の副水路U字溝またはコンクリート護岸により整備する。
 整地工における水田区画割りは、大型機械の導入、農地集積を考慮し、短辺95m×長辺110mの耕区を標準とする。
 事業費の内訳は、区画整理工26億4660万円(整地約3億5400万円、道路約1億9400万円、用水路約6億9100万円、排水路約14億800万円)、暗渠排水工3億6520万円、測量および試験3億9270万円、用地買収および補償3960万円、換地1億670万円、工事雑費8910万円、地方事務8910万円。
 事業量は▽整地=166・9ha(水田164・6ha、畑2・3ha)▽支線道路(全幅員6m・有効幅員5m、アスファルト舗装t5cm)=1895m▽支線道路(全幅員6m・有効幅員5m、敷き砂利t10cm)=274m▽耕作道路(全幅員5m・有効幅員4m、アスファルト舗装t5cm)=174m▽耕作道路(全幅員5m・有効幅員4m、敷き砂利t10cm)=1万5141m▽パイプライン=1万6040m(塩ビ管φ75〜350)▽左岸1号揚水機場=両吸込渦巻ポンプφ250、37kW▽左岸2号揚水機場=両吸込渦巻ポンプφ250、37kW▽左岸3号揚水機場=両吸込渦巻ポンプφ250、37kW▽右岸1号揚水機場=片吸込渦巻ポンプφ150、15kW▽右岸2号揚水機場=水中ポンプφ65、1・5kW▽支線排水路=6932m(コンクリート柵渠H0・9〜1・2×B0・6〜3)▽小排水路=1万63m(コンクリート柵渠H0・9×B0・8〜1、U字溝450〜600)▽副排水路=3529m(コンクリート柵渠H0・9〜1・5×B0・8〜1・5、U字溝450)▽暗渠排水=164・6ha(合成樹脂管φ50)。k_times_comをフォローしましょう
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