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日本工業経済新聞社(群馬)
2023/03/08

【群馬】県畜産課 浅間牧場で近く草地整備および管理道路を発注

県畜産課が進めている浅間牧場(長野原町北軽井沢2032−23)の農業競争力強化に向けた農地整備事業について、近く管理道路の工事および草地整備をそれぞれ発注する。発注方法は現時点では未定。ゼロ国債で確保した4億9000万円と11月補正で計上した浅間牧場草地・施設整備工事費3000万円を充てる。
浅間牧場の整備は、800ha程度の敷地内5カ所に点在している牛舎をA牛舎とB牛舎の2棟に集約するほか、草地整備改良など各種整備を行っている。
近く発注となる工事は、管理道路整備と草地整備の2案件。
管理道路は牛舎Aおよび牛舎Bを周回する作業道で、延長150m、幅員4・5mをアスファルト舗装で整備する。
草地整備は今回、0・6haについて工事発注を行う。これまでに、吉澤建設(長野原町)と東光建設(長野原町)が工事を請け負い76haを完了させている。なお、整備計画では全体を90・8haとしているものの、事業を進めて行く中で増減が生じている。
工事に係わる設計は、建築物を小島設計(沼田市)が担当し、草地などの測量や基本設計および国庫補助申請に向けた資料作成などを藤和航測(前橋市)がまとめた。
23年度については、引き続き草地整備改良を行うとともに、堆肥舎(S造平屋、床面積1600u)の建設や農機具購入を計画。また、予算の状況によっては防護柵の設置工事も行いたいとしている。
さらに、24年度は病畜舎(S造平屋、同152u)や看視舎(W造平屋、同140u)の新築工事、農機具機械購入、草地整備などを行い、事業完了を目指す。総事業費は24年度までに26億135万円を想定している。
浅間牧場は浅間山の標高約1300mに位置する総面積約800haの乳用牛育成牧場。1883年に馬の放牧場として開設された。酪農近代化の一環として戦後に乳用牛の育成に向けて整備を進め、現在では春から夏の多い時期で約470頭、冬は約330頭の牛を県内の酪農家から預かり育成している。県内酪農家が乳用育成牛を預託することで、省力化や生産コスト低減が図れるほか、家畜市場からの後継牛購入と比較し安価に自家産の後継牛確保が行える。