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建通新聞社
2023/03/09

【大阪】堺市 北消防署など複合化事業に着手

 堺市は北消防署、北部地域整備事務所、衛生研究所の3施設を移転集約する「(仮称)新金岡複合公共施設整備事業」に着手する。2023年度当初予算案には測量設計業務費と、現在建設地内に立つ大阪府警察宿舎の解体設計費として762万円を盛り込んだ。
 建設地は大阪府警察北堺警察署の西側に位置する北区新金岡町1丁1ノ3。同警察宿舎が立地しており、解体して新施設を建設する。プレキャストコンクリート造5階建ての宿舎3棟を配置しており、総延べ床面積は3960平方b。敷地面積は5800平方b。
 整備スケジュールについては、23年度に敷地内にある警察宿舎の解体設計と測量業務を実施。24年度には解体工事と新施設の基本設計に着手し、25年度に実施設計を進める。26年度の着工、29年度の供用開始を目指す。設計や工事の発注方式は設計・施工一括の公募型プロポーザル方式を採用する見通しだ。
 現段階の方針として、北消防署の延べ床面積は約3000平方bを見込み、仮眠室や女性職員専用エリア、食堂、浴室、救急倉庫、待機室、訓練施設などを配置する。また、北部地域整備事務所は既存の道路整備などに対応する機能を維持しながら、多様な職員が働ける環境にする。衛生研究所は、機材の大型化や検体の受け入れ数増加などを踏まえ、既存施設からの規模拡大を図る。
 各既存施設の規模は、消防署が鉄骨鉄筋コンクリート造2階建て延べ1119平方b、北部地域整備事務所が鉄筋コンクリート造2階建て延べ1700平方b、衛生研究所が鉄筋コンクリート造3階建て延べ2400平方b。各施設の跡地活用については検討中としている。