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鹿児島建設新聞
2023/03/09

【鹿児島】姶良家畜保健衛生所の移転整備/9月にも建築着手

 県が移転を計画している姶良家畜保健衛生所の整備について8日、県議会予算特別委員会(総括予算審査)で議論が交わされた。中村正人議員(自民党、霧島市・姶良郡区)が質問。松薗英昭農政部長は「9月に造成工事が完了することから、同月から建築工事に入り、2024年夏ごろ完成、秋ごろに移転する」とスケジュールを明らかにした。また、焼却炉は無煙・無臭の最新設備を設置して周辺環境に配慮することも分かつた。
 同移転整備は、施設の老朽化や新たな設備の導入など防疫体制の強化が喫緊の課題で、現施設の敷地が狭隘なため現在地(姶良市加治木町)での建て替えが困難なことから移転を決断。
 移転候補地の選定は機能を強化した検査や、防疫資材倉庫の整備が可能な十分な面積があり、管内の全農場に2時間以内に到着できる観点等を踏まえ複数の候補地から霧島市牧園町高千穂地区(敷地面積約1万1500u)に22年4月に選定。同年10月に霧島市から土地を購入し現在、敷地造成を進めている。
 建物規模をみると、管理棟はW造平屋建て495u(事務室、研修室、更衣室外)、検査棟はRC造平屋建て560u(検査室、薬品室、冷蔵室、洗浄室、シャワー室)、焼却棟・車庫外はRC造平屋建て370u−など。
 地域住民に対しては、22年6月に自治会の代表者に対し計画を説明したが、12月に一部の住民から説明が不十分との要請を受け、23年1月に説明会を開いた。
 松薗部長は「家畜伝染病の県内への進入を防ぐための重要な拠点で、防疫対策を適切に実施するために現施設の移転、機能向上を図る必要がある。今後も地域住民に対しては丁寧な説明を行っていきたい」と締めくくった。


■県農業試験場跡地
 売却に向け検討 鹿児島市は意向なし

 県農業試験場跡地について柴立鉄平議員(自民党、鹿児島市・郡区)が質問。山本周総務部長は「県に活用可能性がないことから、国、鹿児島市に意向を確認したが、ないことから売却に向けた検討を進める」と明らかにした。また、2023年度は、旧姶良警察署跡地や緑ケ丘教職員住宅等の売却を進めることも分かった。
 県農業試験場跡地は、貴重な土地であり丁寧に検討する必要があるため、鹿児島市から回答期限の延長要請があり12月28日まで延長していたが、意向がないことを確認。
 未利用地の面積は25街区1万9120u、26街区2万3152u、31の2街区1万2667uの計5万4939u。用途は鹿児島市が住宅、店舗、病院、福祉関連施設、学校等に制限した地区計画を設定している。


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