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日本工業経済新聞社(埼玉)
2023/03/10

【埼玉】越谷市 こしがや能楽堂改修で門・柱を更新

 越谷市は、日本文化伝承の館「こしがや能楽堂」(花田6−6−1)の正門を更新する工事を4〜6月にも入札公告する。築後30年が経ち、老朽化がみられる木造の門と柱を同じ木造のまま復原する。工事費として執行期間2カ年、上限額2700万円の債務負担行為を設定する。
 新たな門・柱の製造は、国産材の利用が基本になるとみられる。担当の教育総務部生涯学習課によると、木材の調達・納品の期間に不透明な要素があることを踏まえ、債務負担の設置で長めに2カ年の工期を確保することにした。一般競争入札で施工者を決める見通し。
 2023年度は門・柱の更新とは別に、強風などから建物を守る防護幕の修繕工事も発注する。予算額は560万円。
 現在の能楽堂は5月で開館から30年となる。改修が必要な老朽箇所が随所にみられ、市は段階的な発注計画を検討している。本年度は「空調機交換」、「舞台照明調光卓・調光盤交換」の各工事を発注した。
 全体の施設規模は木造一部RC造平屋、建築面積1186・69u、延べ床面積1099・53u。能舞台、中庭見所、楽屋、和室、大広間など構える。竣工当時の施工を中島工務店(能舞台)と松井・中島建設共同企業体(能舞台以外)、設計については越谷建築設計監理事業協同組合がそれぞれ担っている。