全国情報ネットワーク：各地域で信頼される専門紙33紙で構成

　安部吉司・君津市教育部長は、公民館３館の建て替えや市民文化ホールの大規模改修の検討状況を明かした。周南公民館・小糸公民館・小櫃公民館の建て替えに関して「立体都市公園制度を活用する場合、候補地の選択肢が増えるメリットハあるが、利用条件もあることから、基本計画策定の過程で判断していきたい」と述べた。また、市民文化ホールについては「長寿命化を目的に大規模改修を実施することとしているが、多額の費用が想定されるため、民間との連携も視野に入れながらさまざまな手法を検討していく」との方針を示した。
　８日の定例議会で、下田剣吾議員（創政会）の一般質問に答弁した。
　周南公民館・小糸公民館・小櫃公民館については、個別施設計画において２０３０年度までに建て替えを行うこととなっており、公民館等再整備基本計画策定業務を新日本コンサルタントに12月22日までの納期で委託している。
　周南公民館は、大山野26の敷地面積１万２４８４・１�uに所在。建物は、ＲＣ造２階建て、延べ床面積８４１・９�u、１９７３年度の建築。
　小糸公民館は、糠田55の敷地面積９０５１・９�uにある。建物は、ＲＣ造２階建て、延べ床面積１４８５・１�u、71年度の建築。
　小櫃公民館は、末吉１２８の敷地面積６６１３�uに位置。建物は、ＲＣ造２階建て、延べ床面積１２７２・６�u、74年度の建築。
　周南公民館は土砂災害警戒区域内にあることから、移転建て替えが現実的。周南公民館の周辺にある宮下公園は、土地区画整理事業により設置された都市公園であり、面積を減らすことができないため、活用する場合には立体都市公園制度の活用の可能性を探る必要がある。
　また、小糸公民館と小櫃公民館に関しては現地建て替えを優先して検討する。
　なお、建て替えに当たっては他施設との複合化を検討することとなる。小櫃公民館周辺においては、小櫃診療所が、個別施設計画で複合化・機能移転などの方向性が示されている。
　市民文化ホールは、三直６２２の敷地面積５万４８７７・５�uに所在。建物は、ＳＲＣ造４階建て、延べ床面積８７９２・16�u、90年度の建築。個別施設計画において２０３０年度までに32億５３０９万９０００円を投じ、大規模改修を行う方向性が示されている。
　下田議員は「市民の方に対し『文化ホールは、人口40万人くらいの市が持つべき大きな施設』と説明している。人口８万人の市が支えていくためには、よほど工夫しなければなられない」との見解を示し、小規模自治体の石川県野々市市と大分県日出町におけるＰＦＩ事業を例示した上で、「積極的な民間活用の具体的な準備に入ってほしい」と要請した。