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北陸工業新聞社
2023/03/14

【福井】常神トンネルで開通式典/生命線道路の安全性向上/観光振興にも期待集まる

 福井県が整備を進めてきた、一般県道常神三方線「常神トンネル」の開通式典が11日、開催された。国や県、若狭町の関係者ら約70人が参加。常神半島の住民生活や産業を支える生命線道路の、塩坂越、遊子、神子に続く4本目のトンネル開通を盛大に祝った。
 整備促進期成同盟会(会長=渡辺英朗若狭町長)が主催。
 みさき漁村体験施設「みさきち」で開かれた式典では、渡辺会長がこれまでの経緯に触れ、改めて感謝の意を表したうえで、「北陸新幹線の敦賀開業を機に、さらに観光誘客に磨きをかけ、地域住民や訪れる方々が幸せを実感できるまちづくりを展開する」と式辞。
 続けて杉本達治知事が挨拶に立ち、「常神トンネルの完成で安全性が格段に向上し、観光客の皆さんに常神半島に来ていただくための大切な基盤となった」と指摘。「残る小川トンネルを一日も早く開通させ、道路を完成させることが重要。県として最大限努力したい」と力を込めた。
 長谷川義則敦賀土木事務所長の工程報告、山崎正昭参議院議員らの祝辞に続いては、住民を代表し、地元の小・中学生と西浦道路委員会の松本孝雄委員長が謝辞を述べ、杉本知事、渡辺会長に梅の里保育園の園児から花束が贈呈された。
 その後、神子側のトンネル出入り口に会場を移し、テープカットやくす玉開披、風船放空、通り初めを行った。
 今回の開通区間は、若狭町常神〜神子の1125メートル(うち常神トンネル672メートル)。走行時間は約8分から約1分に短縮されるほか、災害に強く安全な通行が確保され、地域観光の振興にも大きく寄与することが期待されている。

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