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日刊建設タイムズ社
2023/03/20

【千葉】24〜25年度に工事/展示リニューアル推進/設計プロポを公告/千葉市 郷土博物館

 千葉市は17日、「郷土博物館展示リニューアル設計業務委託」の公募型プロポーザルを公告した。開館後、半世紀以上が経過し、付属機関の博物館協議会から施設の老朽化対応や展示の刷新が求められている。そこで、2026年度の千葉開府900年に向け、「『郷土千葉のあゆみ、そのダイナミズム(躍動感ある変遷)がわかる』博物館への再生」をコンセプトに掲げ、展示のリニューアルを実施する。改修工事は24年度から25年度上半期までを予定。設計業務の委託限度額は2900万円。履行期間は24年3月31日まで。
 業務内容は、検討体制の構築、実施方針・展示内容・演出手法・展示意匠図等の検討・確定、概算展示製作費の算出など。
 郷土博物館は、中央区亥鼻1―6―1に所在。敷地面積は8748・59u。
 建物は、RC造5階建て、建築面積756・13u、延べ床面積2416・29u、1967年4月の開館。展示の延べ床面積は1230・86u。展示室のほか、玄関ホール、受付、講座室(40席)、講師控え室、トイレ(1階と4階)、倉庫、学芸員室などがある。
 現況の問題点は▽原始・古代・近世の展示がない▽展示の動線が不明確▽必要な諸室がない▽設備や内装が古い――など。
 博物館協議会は「博物館としての施設的機能は極めて脆弱。老朽化し使用に耐えられなくなるまでの当面の間について、展示替えや部分的なリニューアル等を検討するなど、博物館としての機能の保持に努めていく必要があるとともに、観光資源的側面も併せ持った施設として、快適性や安全性を確保していくべき」とした。
 リニューアルの考え方として「今日までのあゆみ(通史)が分かる常設展示」「千葉氏・中世の時代像の展示」「ジオラマやICTを活用した魅力的な展示」「期待感とおもてなし感を高めるエントランスの整備」「動線の明確化」「企画展示室やバックヤードの確保」「展示ケース等の設備の更新」「躯体工事等大規模工事は行わない」とした。
 現況の施設のゾーニングは、1〜2階が企画展示室、3〜4階が常設展示室、5階が展望室。改修により、1階を玄関と企画展示室、2階を近世・近現代の常設展示室、3階を中世の常設展示室、4階を原始・古代の常設展示室とする。閲覧動線は、エレベーターで1階から5階まで昇り、5階から順次、階段を下りて移動する。
 今後は、24日まで質問書の提出を受け付け、31日までにホームページ上に回答を掲載。4月18日まで企画提案書等の提出を求め、26日にプレゼンテーションを実施。5月上旬に選定結果を通知し、同月中旬に委託契約を締結する。
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