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　名古屋市住宅都市局は、熱田神宮周辺まちづくりで２０２３年度、区役所南地区の活用検討に加え、熱田神宮周辺エリア全体のまちづくりについて、地域関係者とともにまちの将来像や活動方針の取りまとめを行う考えだ。
　熱田神宮周辺は、神宮を中心に街道や古墳といった歴史・文化的な地域資源がある。神宮周辺エリア全体のまちづくりでは、22年度に地域関係者との勉強会を開始。23年度は勉強会を通じて、目指すべきまちの将来像や活動方針といった、まちづくりの方向性について取りまとめを行う。
　その他、地域の回遊性向上に向けた周遊交通の社会実験の実施を計画している。旧東海道〜七里の渡し〜熱田神宮正門（旧美濃路）は、かつては東海道のメインストリートを形成していたが、現在は国道１号、国道19号・２４７号の広幅員道路に分断されていて、目立たない存在だ。社会実験は、マイクロモビリティなどを活用した周遊ルートの検討・実施を考えている。
　23年度予算では、神宮周辺エリアのまちづくりの方向性取りまとめと、社会実験で１０００万円を確保している。
　区役所南地区の活用検討では、地区内の地権者協議・権利関係の調査を引き続き進めるとともに、神宮周辺エリアのコア施設としてエリアの魅力向上・連携につながる機能導入の検討を行う。23年度予算では区役所南地区の活用検討に１５００万円を充てる。
　区役所南地区の地権者協議の熟度は、まだそれほど高くなく再開発がすぐに進むといった状況にはなっていないようだ。


提供：建通新聞社